一時期ほどではないにしろSSDはHDDなどと比べると高価であることは間違いありません。いまだに「チョット高級なパーツ」という印象もあり、筆者は容量あたりの金額は「1TBあたり1万円」くらいの感覚でした。ところが2TBで9,980円(税・送料込)という激安製品がAmazonに登場していました。
» Monster Storage NVMe 2TB SSD PCIe Gen3×4|Amazon.co.jp
ユーザーとしてはこうした激安SSDが登場したことは大変に喜ばしいのですが……「安かろう、悪かろうでは嫌だな」と思って調べてみたところ、そのウラには意外事情があることがわかりました。
このSSDのおもなスペックは以下の通り。決して、ショボいスペックというわけでなく、むしろ十分に高性能です。
このスペックであれば2万……とまではいかなくても、1万円台後半というのが相場という感じです。
ところが、この製品は税込9,980円。ここまで値下がりしている理由は、もちろん「Amazonタイムセール祭り(4日23:59まで)」の影響もありますが、それ以上に〝政治的な事情〟があったのです。
米アップルが中国の半導体大手、長江存儲科技(YMTC)からのスマートフォン「iPhone」向けの部品調達計画を保留していることがわかった。複数の関係者が明らかにした。米国政府が半導体を巡る中国への規制を段階的に強化しており、製品のサプライチェーン(供給網)への影響も大きくなっている。
安値の理由はiPhoneに使われる予定だった3D NANDチップが米国と中国の貿易摩擦によりAppleが使用できなくなっているから。この影響で3D NANDの在庫が過剰になったことで中国メーカーが安価に購入できることとなり、それが激安SSDの登場につながったというわけです。
今回1万円切りの価格になっているMonster Storage製のSSDも、NANDは禁輸規制の対象となっているYMTC製です。
こうした背景からSSDの値下がりトレンドを迎えていますが、1万円切りの激安価格は「Amazonタイムセール祭り」の期間中だけ。セールは64日23:59までとなっているので、大容量で安価な〝高コスパ〟SSDを探していた人はこのチャンスをゲットしておきましょう。
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SSDケースもセールになっているので、併せて購入すれば1万円ちょっとで2TBのストレージ容量増設が可能です。
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