岸田首相、金正恩氏との首脳会談に意欲 北朝鮮拉致問題の集会で
https://news.yahoo.co.jp/articles/818a5b03be23db26db44f1df65ec8f0107addef4
岸田文雄首相は27日、東京都内で、北朝鮮による拉致問題の「国民大集会」に出席し、
金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との首脳会談実現に意欲を示した。
「首脳会談を早期に実現するため、私(首相)直轄のハイレベルで協議を行っていきたい」と表明した。【写真】金正恩氏、1カ月ぶりの動静 娘の姿も
首相はこれまで「私自身、条件を付けずに金正恩氏と直接向き合う決意だ」と述べていた。
この日の会合では「現在の状況が長引けば長引くほど新しい関係を築こうとしても実現は困難だ」と強調。
「私は大局観に基づき、地域や国際社会の平和と安定、日朝双方のため自ら決断する」と、より踏み込んだ。拉致問題を巡って両国は2014年、北朝鮮による拉致被害者らの再調査開始などを盛り込んだ
「ストックホルム合意」を結んだ。北朝鮮は特別調査委員会を設置したが、
16年に核実験とミサイル発射を強行し、再調査も中止。日朝間の公式協議が行われない状況が続いている。集会には横田めぐみさん(行方不明時13歳)の母早紀江さん(87)も登壇し
「(被害者を)必ず親の元に連れ戻してあげたい。それだけを今日まで祈ってきた」と改めて早期解決を訴えた。
めぐみさんの弟で家族会代表の拓也さん(54)は「一刻も早く、拉致問題を解決させるために日朝首脳会談を実現してほしい」
と政府に求めた。集会は家族会と支援団体「救う会」などが主催し、拉致被害者家族ら計約800人が参加。
「全拉致被害者の即時一括帰国を早急に実現せよ」などとの決議を採択した。家族会などは今年2月に新たな運動方針をまとめ、全ての拉致被害者の即時一括帰国が実現すれば、
北朝鮮への人道支援に反対しない姿勢を示している。【池田直、木下翔太郎】
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