日本酒の出来栄えを競う「全国新酒鑑評会」の結果が公表された。
特に優れた日本酒には「金賞」が送られるが、最近では福島県が9回連続で金賞受賞数1位という快挙を果たしており、今回の鑑評会で“10連覇”を目指していた。
しかし、福島県の結果は5位。名だたる強豪を抑えて1位に輝いたのは……。
全国新酒鑑評会は、広島県にある独立行政法人「酒類総合研究所」などが日本酒の製造技術と品質向上のために実施している。
特に優れた日本酒には「金賞」が与えられ、2013年からは福島県が9回連続で日本一に輝いていた。
福島では原発事故の風評払拭につながると、毎回この結果に注目が集まっていた。
今回の審査の対象は、2022酒造年度(22年7月〜23年6月)の日本酒だった。
5位となったのは、福島県。「会津ほまれ」「人気一」「奥の松」など14点が金賞に選ばれた。
4位は新潟県で15点、3位は長野県で16点がそれぞれ選ばれた。
2位は兵庫県の19点で、「菊正宗」、「白鶴」、「大関」などが金賞に選ばれた。
そして、これらを抑えて1位に輝いたのは、山形県だった。
金賞受賞数は20点で、「出羽桜」、「大山」、「初孫」、「手間暇」、「三十六人衆 飛天」などといったお酒だった。
山形県酒造組合のホームページによると、山形は名水の宝庫で、鳥海、朝日、月山など山系ごとに異なる水質は、個性的でパラエティ豊かな酒を生み出すという。
また、県内全域に酒造があることから、お互いに切磋琢磨して品質を競い合っており、高級酒(とりわけ吟醸酒)の出荷割合が高いことが特徴だ。
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日本酒の「金賞」競う鑑評会。9連覇中の福島を抑え、1位に輝いたのは“あの県”だった