日清食品ホールディングスは、動物由来原料を一切使用していない「プラントベースうなぎ」の開発に成功したと発表した。
見た目は「うなぎの蒲焼」そのもので、食感や風味も再現しているという。
水産庁の資料によると、国際自然保護連合(IUCN)は2014年、ニホンウナギを絶滅危惧IB類としてレッドリストに掲載した。
絶滅危惧IB類は、「近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種」のことを指す。
国内のウナギの養殖は稚魚の「シラスウナギ」に依存しているが、採捕量は1975年頃から低水準で、減少基調にあるという。
「このままでは日本の食文化が失われるかもしれない」ーー。こんな思いから、同社はプラントベースうなぎの開発に乗り出した。
日清食品ホールディングスの発表資料によると、プラントベースうなぎの開発には、「うなぎの蒲焼」に近い食感と見た目を実現することに大きな課題があった。
そのため、食感については、「白身層」「中間層」「皮層」の3層に分けて生地を作った。
白身層には、主に粒状大豆たん白を使用し、ふわっとしつつ繊維感のある食感を再現。中間層は、植物油脂などを使用して脂身のとろっとした食感にさせ、皮層には竹炭粉末を使って特有の黒さを出した。
また、見た目は、3層の生地を専用の金型に詰めて蒸し、タレを塗った上で炙って焼き目をつけた。
発表された写真を見ても、「うな重」そのものに見えるが、プラントベースうなぎが使用されているという。
SNS上では、「これは食べてみたい」や「どんな味なんだろう」、「期待できそう」などと話題を呼んでいる。
また、「魚介類苦手な私は本物のうなぎは食べられないけどこれなら食べられるかも」といった反応もあった。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「魚が苦手な私も食べられる」“プラントベースうなぎ“を日清食品が開発。見た目や味も「うなぎの蒲焼」を再現