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人間のものとそん色がない文章・画像などを自動的に作る「生成AI」(Generative AI)が世界的な注目を集めている。
岸田首相は産経新聞などのインタビューに「経済、産業、社会を根底から変えてしまうぐらいのポテンシャルとリスクをはらんでいる」と話し、5月19日から始まる広島サミットでもG7議長国として、生成AIに関する議論を主導する考えを示した。
産総研マガジンによると、生成AIとは「コンテンツやモノについてデータから学習し、それを使用して創造的かつ現実的な、まったく新しいアウトプットを生み出す機械学習手法」だという。このタイプのAIは、文章・画像などのコンテンツを学習を元に生成することができる。
質問を元に文章をつくる生成AIの分野では、OpenAI社のChatGPTが有名だったが、5月11日からはGoogle社のBardも日本語対応するなど競争が活発になってきている。
産業や経済を大幅に変える可能性があると言われる生成AI。自分達の人類への影響をどのように理解しているのだろうか。ChatGPTとBardのそれぞれに「あなたは人類の敵ですか?それとも味方ですか?」と質問してみることにした。
まずはChatGPT。「私はAIのモデルであり、人類の敵でも味方でもありません」と回答した。自らの目的は「情報を提供し、質問に答えること」であり、「どのように私を利用するかは、人間が決定します」と続けている。
これに対して、Bardは「私は人類の味方です」と主張。「人類に危害を加えたり、脅したりするように設計されていません」として、人類を脅かさないと訴えた。「他の回答案を表示」という選択肢を選んでも、「人類の味方」という一文は変わらなかった。
人類の敵となるか味方になるかは、飽くまで人間の使い方次第と主張するChatGPTに対して、「人類の味方」と明言したBard。同じ生成AIであっても、設計思想の違いが見えてくる結果となった。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
生成AIに「あなたは人類の敵?」と質問。ChatGPTとBardが全く違う回答だった