昨年オフにポスティングシステムを利用し、大リーグのアスレチックスに移籍した藤浪晋太郎選手。
エンゼルスの大谷翔平選手とは同年代で、甲子園での名勝負もあった2人。
オープン戦での大谷選手との投げ合いや、シーズンに入ってからも打者大谷選手との対戦が見られるなど、多くの注目を集めてきました。
しかし、5月8日時点で防御率は13.94と苦しいピッチングが続いています。
そんな藤浪選手ですが、先日10日(現地時刻)の登板では好救援を見せたとして、SNS上などで話題となっています。
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オークランド・アスレチックスに所属する藤浪選手は、5月10日(現地時刻)にニューヨーク・ヤンキースとの試合に5回途中から登板しました。
7日のロイヤルズ戦以来、2試合ぶりの登板となった藤浪選手。
先発から転向後、中継ぎとしては6登板目となりました。
藤浪投手は、4月29日の本拠地・マリナーズ戦で初めて1回を無失点で抑えました。
2回以上を無失点で切り抜けたのは今回の登板が初めて。
地元のアスレチックスファンも「不死鳥藤浪」「泣けてくるね」など賞賛の声をあげています。
藤浪選手は今シーズンこれまで、20イニングを投げて22与四死球。1イニングに1つは四死球を与えてしまっているという数字でした。
しかし、今回10日の登板では2回1/3を投げて四死球は一つだけという結果に!
藤浪選手本人も課題に挙げているコントロールにも改善が見られ、今後の活躍にも期待ができそうです。
今回の登板を振り返り、藤浪選手は以下のようにコメントしています。
「メカニックも完璧はなかなかない。メンタルと技術のどちらかが欠けてもダメなので。良いバランスで投げられた」
ここまでお話しした通り、10日の藤浪選手の投球は称賛されるべき内容でした。
では、その詳細はどうだったのかをお話していきたいと思います。
藤浪選手は2対11の9点ビハインドの中、5回2アウトからマウンドに上がりました。
1塁にランナーを置いた状態で、迎えたバッターはメジャーでも通算289本のホームランを放っているアンソニー・リゾ選手。今シーズンも5月10日の時点で.296と、結果を残している選手です。
注目を集めた結果は、1-2と追い込んでからの4球目。見事スプリットで空振り三振!
この回大量7得点のヤンキース打線の勢いを止めることに成功しました。
6回裏、藤浪選手はヤンキースの先頭バッター、4番のラメーヒュー選手をレフトフライに打ち取ります。
その後の5番打者トーレス選手に対しては四球を与えてしまうも、続く6番カルフーン選手センターフライ・7番カイナーファレファ選手をレフトライナーに打ち取り、ヤンキースの強力打線を危なげなく抑えました。
7回も続投した藤浪選手は8番・9番・1番バッターを三者凡退に抑えます。この回先頭のヒガシカオ選手に対してはこの日最速の99マイル(約159km/h)を計測。最後に対戦したボルぺ選手に対しても、149㎞/h のスプリットで空振り三振に取るなど、本来の藤浪選手らしいピッチングも見られました。球数は35球、奪三振は2つ。2回と1/3を無失点に抑え、マウンドを降ります。
アスレチックスの専門サイト『Athletics Nation』は、今回の藤浪投手のリリーフに対して、好評を示しています。
一方で、ヤンキース相手に大敗したチームに対しては厳しい見解を述べました。
サイト記事の日本語訳は以下の通りです。
「明るい材料は、フジが今シーズン最大のクリーンな投球をして、2.1イニングを無失点に抑えて、恥ずかしい大敗を防いでくれた」
「攻撃は何もうまくいかず、先発投手は精彩を欠き、ブルペンはいつものようにひどい状況でめちゃくちゃ。A’sにとって何も良いことはなかった」
これまでは苦しい登板が続いていた藤浪投手ですが、7日(現地時刻)の登板では四死球なし。
それに続いて今回の登板では2回1/3を無安打・無失点の好リリーフを見せるなど、着実に良い結果が出始めています!
今回の登板で藤浪選手は今季10登板目(先発4・中継ぎ6)。防御率は12.52となりました。
借金「22」と大きく負け越してしまっているアスレチックス。
藤浪選手の好投の一方でチームは4連敗。両リーグ最速の30敗に達してしまっています。
チームの飛躍のためにも、藤浪選手にはこれからどんどん活躍していってほしいですね!
また、大谷選手が所属するエンゼルスとは同じア・リーグのアスレチックス。
今後もより引き締まった展開での藤浪選手vs大谷選手の対戦に期待したいところです。
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