オーストラリアの固有種と聞いて真っ先に思い浮かぶのはコアラですよね! 他にはカンガルーと、えー、えー、エミュ? それからまだいたな、すごく人懐こいと評判の……ウォンバット
Twitterアカウント『akローラ 豪シドニー(@ak215)』では、オーストラリアの山奥でベイビーウォンバットとワラルーを保護している投稿主さんのつぶやきが話題を呼んでフォロワーも只今急増中。
今回は丸っこくて甘えたがりのベイビーウォンバットの投稿をご紹介していきます。最後までぜひご覧ください。
ここはオーストラリアの山間部。薄暗くなった頃、外を見ると何やらモゾモゾ動いています。
窓を開けると「はいはい、ボクですよ、どうもどうも」
え? 子グマ? 子ブタ? なんだか丸っこいのが部屋に入ってきましたよ。
勝手知ったる我が家のようにすたすたすたすた。奥まで進むとソファで待ち構えている男性が。「おいでおいで」と声をかけられているのに、もじもじしてソファに上りません。
男性は慣れた手つきでお尻をつかんで持ち上げ、膝の上でくるっと回してすっぽり腕の中に。
丸っこい生き物は前足を口元に持っていってチューチュー。赤ちゃんをあやしているのとまるっきり同じですやん
いかん! これはいかんよっ! 庇護欲を掻き立てられて悶絶する視聴者が続出し、投稿後1日で20万いいねと400件のコメントが寄せられました。
「可愛すぎる…すぐ寝ちゃうなんて……♡」
「やばい可愛すぎます♡♡ おっきい赤ちゃんってかんじですね!」
「初めて見ましたー なにこれーかわいいーーー☆」
「こんな動物が遊びに来てくれるなんて羨ましいですね〜」
「抱っこされてゴロンしてにゃむにゃむしてる♡」
「可愛いなあと思ったら想像以上に大きいんですね」
「ウォンバットって人間に愛されると寿命がめちゃくちゃ伸びるらしいしな……」
最早かわいいの文字しか見えないコメント欄。そしてこの丸っこい生き物はウォンバットのブルくんであることが判明しました。
調べてみるとウォンバットはオーストラリアに生息する有袋類でコアラの親戚。農地開発による生息地の破壊・交通事故・イヌによる捕食などで数の減少が心配されているんですって。
引用元:Wikipedia ウォンバット
2021年9月、車に轢かれて死んでしまった母親の体からたまたま発見された小さな赤ちゃん。のちのブルくんです。投稿主さんとパートナーさんが保護して飼育することになったそう。
事故当時800gしかなかったなんて! シリンジがとても太く見えます。こんなに小さい赤子を残して母親もさぞかし無念だったでしょうね……涙
この時から必死のウォンバット育てが始まったお二人。昼夜問わず毎日3時間おきにミルクを与えたり、夜中に暴れて起こされたり、ヘロヘロになっていたそうです。
じっとできないブルくんはパパさんの顔に乗っかって髭をじょーりじょーり。パパさんのお腹の上にはニンジン2本。かじっている後ろ姿は丸っこくてかわいいぞ! でもこんなにごそごそされてはパパさん全然眠れないよねー。
昼寝から起きてきたブルくん、ママさんの腕をハムハムしています。本当なら小さい前足で母親の体にしがみついてるはずだったのに。ママの体温が恋しいのかな? ああ、せつないです。
山間部に土地をもっているお二人はブルくんの成長に合わせてプレイグラウンドを用意しました。
地面に穴を掘って大木のログを埋めこみ、中の空洞に地上から出たり入ったりできるというもの。重機を使っての大工事でした。
ブルくんは好奇心が止まらない様子で穴に入るとしばらく出てきません。いつか野生に戻る日が来るという予感に、つい寂しくなってしまうママさん。
さらに食後の数時間は外に放すようにしたところ、ブルくんは夕方から山に出かけ、夜中3時頃まで遊び回るようになりました。
素行が悪い息子だねぇと思いきや、半夜行性で夜に出歩くのが普通なんですって。さらに成長し保護から1年経過したころには、お出かけすると数日は山で過ごすようになりました。
2023年に入り2歳となったブルくん。とことことこ……ママさんの後をずっとついてくる♡ 歩き方がよちよちでたまらんなぁ。
だけど、あれれ? 完全に自然に戻るんじゃなかったの? 逆に完全にペット化した感じでもないし、ブルくんどうした?
ママさんは「ベテランケアラー曰く、2歳になる私たちのウォンバットが自由に野生に戻り時々ペット化する状況はいままで見たことがないそう」とツイート。
ブルくんはなんと野生とペットのハイブリット生活を送る新手のウォンバットへと成長を遂げていました!
ブルくんは家に戻ったらこんな風にパパさんに甘えています。赤ちゃんの時から変わってないw 今や体重30kg、重さずっしりでパパさんは息が苦しそう。
自然界での寿命はせいぜい4~5年、飼育下では約20年! パパさんママさんからたくさん愛情を受け取って生みのママの分まで長生きしてほしいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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【感動】ママと死別した体重800gのウォンバット、保護先で驚きの成長を遂げる