日増しに春らしくなる毎日ですが、「体がだるい」「めまいや立ちくらみがする」「頭痛や肩こりがつらい」「やる気が出ない」など、春になってから心と体に様々な不調を訴える人が少なくないようです。
春は寒暖差など気象の変化が大きく、知らず知らずのうちにストレスがたまることもあります。
ウェザーニュースでは、4月10日に「今日、上着は必要?」というアンケート調査を実施しました。結果を見ると、ほぼ全てのエリアで「朝晩は必要」という回答が最も多く、寒暖差が大きい時期であることがうかがえます。
春だから「暖かくなるはず」と気温を読み間違えると、不調に陥りやすい時期なので、注意が必要です。
「春という言葉から“穏やかな気象”をイメージする人がいますが、春は寒暖差や気圧変化が大きい時期です。その間に私たちは、冬用の体から夏用の体へ切り替えなければなりません。気づかないうちに、体には大きな負荷がかかっているのです。
そこに進学や就職、人事異動などの環境変化が加わります。こうした心身のストレスが自律神経の乱れを引き起こし、不調をきたす人が多くなるのです。
私たちの体は、自律神経が正常に働くことで環境の変化に対応していますが、自律神経が乱れると、疲れやだるさ、不安やイライラ、不眠や昼間の眠気などが起こり、生活に支障をきたします。
ストレスが多い春は、自律神経の乱れに注意が必要なのです」(吉田院長)
「原因となるストレスをできるだけ解消することが大切です。そのためには、寒暖差対策を忘れないようにしてください。
春は暖かくなる季節で油断しがちですが、急に寒さがぶり返すことがあるので、血行不良を起こさないように、体を冷気から守りましょう。
特に温めなければならないのは、首です。首には太い血管が通っているので、温めると血流が良くなって副交感神経が活性化され、リラックス効果が高まります。
首を温めるには、温かいタオルや温熱シートを使うといいでしょう。首を温めるのと同時に、動脈が体表近くを通っている手首や足首も一緒に温めてください。時間帯としては、就寝30分前が理想的です」(吉田院長)
●生活リズムを整える
「規則正しい生活を心がけてください。起床時間、就寝時間を決めて、十分な睡眠をとりましょう。寝る前のスマホは睡眠の質を下げることにつながるので避けましょう。
また、起きたら朝日を浴びるよう心がけましょう。別名『幸せホルモン』と呼ばれるセロトニンが増え、不安の解消につながり、体内時計が整います」(吉田院長)
●食事内容を見直す
「タンパク質、ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれているか、食事内容を見直しましょう。コツは、旬の食材を選ぶこと。朝、昼、夜の食事を決まった時間に摂ることも大切です」(吉田院長)
●体温調節できる服装を
「寒暖差対策は欠かせません。気温の上下が自律神経に悪影響を及ぼすので、着脱しやすい服装で対応してください。天気予報をこまめにチェックする習慣も身に付けましょう」(吉田院長)
●ストレス解消に努める
「自律神経を安定させるには、運動がお勧めです。自分に合った軽い運動を続けてください。休日は何もしない時間をつくることも大切。ストレスにつながるので花粉症対策も忘れずに」(吉田院長)
春の不調は、自律神経を整えることで乗り切れそうです。みなさんも、ぜひ試してみてください。
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