「仕事前の一杯」でなく「癒し」をくれる。スタバのティー体験で、自分を労ってみた

スターバックスのさくらアルールのブリュードティー

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スターバックスが今、「ティー」でも存在感を強めている。

ティー商品のラインアップも増え、2020年にオープンしたティー専門店「スターバックス ティー&カフェ」も、今では日本全国に8店舗に拡大(9店舗目が4月末、埼玉県越谷市にオープン予定)。また、ティーの売り上げは直近3年間で2倍以上に増加したという。

その背景の1つが、特にコロナ禍以降顕著に見られた「心身のリフレッシュ」の需要の高まり。

「朝はスタバでコーヒーを飲むが、夕方はティーでリラックス、という楽しみ方をするお客様の声も聞きます」と話すのは、同社でティーを担当する商品本部カテゴリープランニングチームの小室康明さんだ。

最近では、含まれるカフェインの量を気にする顧客も増えているという。

スターバックスでティーを担当する商品本部カテゴリープランニングチームの小室康明さん

そこで、最高のティー体験を期待して、小室さんにスターバックスのブリュードティー(一杯ずつティーポットで紅茶を淹れる飲み方)の魅力を最大限に引き出すティーの楽しみ方を教わった。

まず、お茶を淹れたら:

① 色味を楽しむ

② 鼻の前で香りを逃さぬようグラスを手で蓋のように覆いながら、香りを楽しむ

③ 音をずずっと立てて啜る(空気を含ませることで舌全体で味が感じやすくなるという)

④ 最後に、味わいを自分で言葉にする

このアドバイスに従い、春の季節限定品「さくらアリュール」の茶葉からブリュードティーを淹れて飲んでみた。すると、様々な情景や表現が頭に浮かんできた。それをアドバイス通り自分の言葉にしてみると…

「花びらで作った色水のような濃いピンクに、チェリーのようなフルーティな香り、そして甘酸っぱくも爽やかな風味が、まるでコロナ明けを待ち侘びていた桜まつりのよう」

色や香りで心にフワッと春が訪れ、もはや一句読みたくなるような気持ちになった。そう、リラックスして、心に少し余白ができたのだ。

ティーを感じ、思いを馳せるこの時間、この体験…少し前に日本でも流行していたマインドフルネスを彷彿させる。

ただ飲むだけでなく、見た目・香り・味など、五感で堪能できるティーは、まさに自分を癒す「体験」、今私たちが必要としていることではないだろうか。

コロナ禍以降、心身の健康やリフレッシュ需要などで紅茶人気は高まり、ホテルなどでアフタヌーンティーを楽しむ「ヌン活」なども流行っている。

これからは、朝の仕事前、自分に喝を入れるように飲むコーヒーだけでなく、少し自分を労り、「お疲れ様」とほっと癒してくれるようなティー体験をチョイスしてみるのもいいかもしれない。

そして、その際はスマホの画面は見ずに、是非五感を使って楽しんでほしい。

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「仕事前の一杯」でなく「癒し」をくれる。スタバのティー体験で、自分を労ってみた

Yuko Funazaki