米国で主要な銀行が相次いで破綻する事態となったにもかかわらず「ビットコイン(Bitcoin)」は今年(2023年)に入り、すでに50%以上も値上がりしています。これは主要な「インデックス(株式指数)」や「コモディティ」すらも上回る成績です。
Bitcoin is up 50% this year despite the collapse of major crypto-focused banks, beating major stock indexes and commodities.(CNBC)
今年(2023年)の1月1日のビットコイン価格は1万6500ドルでした。その後、年明け早々に強烈な勢いで上昇を始め、1Q(四半期)が過ぎた3月末までには2万9000ドルに到達する場面がありました。
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ビットコインが上昇しているおもな理由は以下の通りです。
1)銀行の破綻:米国ではシルバーゲート銀行、シグネチャー銀行、シリコンバレー銀行が相次いで破綻し、金融市場に衝撃を与えました。ビットコイン価格の反発上昇は、まさに〝その銀行破綻〟によって引き起こされたのです。銀行の預金者は、自分のお金を銀行に預けていたにもかかわらずそれを失うかもしれないという恐怖を嫌というほど味わいました。
一方で、ビットコインをハードウェアウォレットで管理すれば銀行や企業の倒産や破綻で失うことはないのです(思い出してください、FTXに預けた資産を失った人はハードウェアウォレットで管理をしていなかったのです)。ビットコインは、中央銀行のような単一の団体によって発行されていないため、分散型通貨と呼ばれています。その代わり、ブロックチェーンと呼ばれる技術に依存し、そのネットワークはコミュニティによって維持されています。この分散性、いいかえれば「銀行も企業も、政府ですらあなたの資産を好き勝手に奪ったり貸し出したりできない」ということなのです。
先のCNBCの記事に登場するTrenchev氏は「投資家は、米国の銀行システムとそれを支える米ドルの構造的欠陥について思い知らされたのです。ビットコイン支持者は『ビットコインの供給量が有限であることを、価値の保存としての重要な特徴として指摘しています』と語りました。
2)金利の見通し:銀行破綻は、米国連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが1年続いた後のことでした。シリコンバレー銀行などの問題は、預金者からの資金引き出しにともないバランスシートを補強するために、主に国債を中心とした資産を売却しなければならなかったことにあります。しかし、金利の上昇によって国債の価格が下落したため、多額の損失を出して売却したのです。一部のアナリストは、金融セクターへのストレスがFRBの利上げペースを鈍らせ、株式やビットコインなどの値上がりにつながる可能性が見込まれます。
ビットコイン2023年に入り、3月末までに50%も上昇をしていますが対照的にナスダックは20%に満たない程度の弱い勢いでの回復で、S&P500は1ケタ%しか上昇していません。市場が混乱しているときに好まれるゴールドですら3%程度の上昇でしかありません。
暗号資産取引プラットフォーム「Nexo」の共同創業者Antoni Trenchev氏は「2023年にビットコインが50%以上も急上昇したのは、FTXの破綻、金利見通しの変化、SVBの破綻の後に打ちのめされた市場の復活によるものだ」とはなしています。
2021年11月の69,000ドル近いピークから、ビットコインはまだ60%以上下落しているため、仮に過去値まで戻すとするなら少なくとも2倍以上の価格上昇余地があり、FRBの利下げなどにより過去最高値を上回わまる展開となれば3倍を超える値上がりとなっても不思議ではありません。
日本でもビットコインの購入は簡単にできます。スマホやPCからウェブサイトにアクセス、必要な情報を記入すれば、ものの数分で口座が開設できるのです。
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