青森山田高校サッカー部の監督として数々の大会で優勝させた実績を持つ黒田剛監督。昨年、青森山田高校サッカー部の監督を退任し、今シーズンからJ2リーグのFC町田ゼルビアの監督に就任しました。指導する選手が高校生からプロ選手に変わり、様々な変化があったと思いますが、実績豊富な黒田監督は、うまく乗り換え、現在チームは無敗。そこで、今回は、黒田剛監督の凄さの秘訣を解説していきます。
黒田剛監督は、1970年生まれの現在52歳。登別大谷高校、大阪体育大学では、選手としてプレー。1993年に星野リゾートでコーチをし、1994年に青森山田高校のコーチに就任し、1995年から青森山田高校の監督を務めました。27年間監督を務め、2022年10月に青森山田高校を退任。2023シーズンからFC町田ゼルビアのトップチームの監督に就任しました。黒田剛監督自身は、プロ選手としてのキャリアはない為、FC町田ゼルビアでの開幕戦が、Jリーグでの初めての試合だったそうです。
1994年に青森山田高校の監督に就任しました。翌年に全国選手権出場へと導き、 1997年から25年間連続で出場する強豪校へと成長。2005年には高校総体で優勝。2011年から高円宮杯U-18プレミアリーグに参戦し、2016年に高円宮杯U-18チャンピオンシップで優勝。2016年・2019年・2022年に全国選手権で優勝するなど全国でもかなりの名門校に成長。この結果を残したことで、数々のプロサッカー選手を輩出しました。また、2006年には日本サッカー協会公認のS級ライセンスを取得。Jリーグの監督などを務めることができるようになりました。
2023年シーズンから、FC町田ゼルビアの監督に就任。高校サッカーとは、ステージが違い、選手とのコミュニケーションの取り方など最初は様々な苦労があったと思います。ですが、黒田剛監督が、青森山田高校で培ってきた勝者としてのメンタリティーやモチベーションの維持などの面で、チームを統制していきました。キャンプから、チームの基礎づくりは順調に進んでおり、J1チームとの練習試合でも良い成績を収めるなど、開幕戦に向けて調整がうまく行き、現在無敗でJ2首位。まだまだ、シーズン始まったばかりですが、J1昇格に向けていいスタートが切れました。
2023シーズンのFC町田ゼルビアは、6試合を終えて5勝1引き分けの勝ち点16で現在首位を走っています。開幕戦のベガルタ仙台戦では、0vs0の同点で勝ち点を分け合う形で黒田剛監督の初戦は終了。第2節以降は、守備と攻撃がうまくマッチし、完封勝利などが増えてきました。第2節は、ザスパクサツ群馬相手に2vs0で完封勝利。第3節は、ツエーゲン金沢に2vs1で勝利。第4節は、水戸ホーリーホックに3vs0で勝利し、圧倒的な力を見せました。第5節は、モンテディオ山形に3vs0で勝利。第6節は、いわきFCに1vs0で勝利し、3試合連続で完封勝利。
J2リーグで5連勝し、黒田剛監督の最初の目標である勝ち点15を序盤でクリアしました。黒田剛監督は、7試合を1クールと考えており、その1クールで勝ち点15を目標に戦っているそうです。年間で42試合ある為、勝ち点90を目指して、1戦1戦の試合を戦っています。
高校サッカーからJリーグの舞台へ戦うステージを移し、日々試行錯誤しながら、指導している黒田剛監督。そんな、黒田剛監督の目指すスタイルは、どんな状況であっても、戦い抜くことができる総合力の高いチームです。ボールキープをし、試合の主導権を握り、相手陣地に攻める攻撃スタイル。1対1で競り負けない守備の強さなど、1つ1つのプレーにこだわるサッカーを目指しています。他にも、カウンターやリスタート後に得点を奪いに行くといった、青森山田高校で指揮をとってきたスタイルをベースに指導しているそうです。青森山田高校で培ってきたベースを土台に、技術や戦術をスケールアップし、守備や攻撃の質を高め、どんな状況でも勝てるサッカーで1年でのJ1昇格を狙います。
また、J2の舞台には、青森山田高校で指導した教え子がたくさんいるとのこと。その選手たちにも負けじと、FC町田ゼルビアで監督として成長しています。
青森山田高校からFC町田ゼルビアに戦う舞台を移し、J2リーグで奮闘している黒田剛監督。現在、J2リーグで首位を走っており、順調なスタートを切りました。この勢いのまま、J2リーグを突っ走り、監督就任1年目でJ1昇格を決めてほしいです。その為にも、残りの長いシーズンで首位を走り続ける為の、調整方法やマインドの保ち方。これらの技術をFC町田ゼルビアにも浸透させ、J2リーグで優勝できるよう、頑張って欲しいです。
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【Jリーグ】黒田新監督率いるFC町田ゼルビアが好調な訳