今年35歳になる元ドイツ代表MFのメスト・エジル選手が引退を発表しました。2006年に地元ドイツのチームであるシャルケでプロデビューしてからおよそ17年。レアル・マドリードやアーセナルといった名門クラブで活躍しました。今回はそんな彼の軌跡をご紹介していきます。
生年月日:1988年10月15日(34歳)
ポジション:MF
トルコ系移民3世
2006年:シャルケ04(ドイツ)でプロデビュー
2008年:ブレーメン(ドイツ)へ移籍
2010年:レアル・マドリード(スペイン)へ移籍
2013年:アーセナル(イングランド)へ移籍
2021年:フェネルバフチェ(トルコ)へ移籍
2022年:イスタンブール・バシャクシェヒル(トルコ)へ移籍
2023年:現役引退
左利きである彼のプレースタイルはかなり独特。主にゴールメイクを演出することが多いのですが、もちろん自分でも得点することができる、天才的なMFです。
判断力とプレーの正確性が非常に優れており、味方の動きに連動してパスを出してくれるのでとても受けるのが楽。また、動きに緩急をつけるのが得意で敵からしたらボールカットするタイミングをずらされてしまいます。
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ドイツ代表には2009年にA代表デビューを飾りました。10年間で通算92試合に出場し23ゴールをマーク。2012年と2016年にUEFA EUROに出場し大活躍しました。FIFA W杯には2010年、2014年、2018年の3回に渡り出場を果たします。しかし、2018年にトルコの大統領と写真を撮ったことがきっかけでドイツ国内からバッシングを受ける騒ぎに。トルコ系移民のエジル選手にとってはかなり複雑な心境だったことが想像できます。
ドイツ国内からの批判が相次いだことで彼は代表のユニフォームを脱ぐ決意をしました。
2013年に移籍したアーセナルでは順調にキャリアを積んでいました。しかし、2020年シーズンではミケル・アルテタ監督からの構想外になってしまいます。それを機に自身のルーツであるトルコへと移籍。イスタンブール・バシャクシェヒルへ移籍してからは怪我に悩まされます。2022年シーズンは7試合のみの出場にとどまってしまいました。怪我が続いて思うようにプレーできなかった彼はついに2023年にスパイクを脱ぐ決意をしたのです。
Twitterに写真付きで引退文を載せたエジル選手。ファンや関係者、家族に感謝を述べています。
皆さんこんにちは。熟考の結果、プロサッカー選手からの即時引退を発表します。私はこれまで約17年間、プロのサッカー選手として活躍する機会に恵まれ、その機会に信じられないほどの感謝を感じています。しかし、ここ数週間、数ヶ月、怪我にも悩まされ、フットボールの大きな舞台を去る時が来たことが、より明確になりました。
忘れられない瞬間と感動に満ちた素晴らしい旅だった。シャルケ、ヴェルダー・ブレーメン、レアル・マドリード、アーセナルFC、フェネルバフチェ、バヴァクウィール、そして私を支えてくれたコーチたち、そして友人となったチームメイトに感謝したい。家族、そして親しい友人たちにも、特別な感謝を捧げたい。彼らは初日から私の旅の一部であり、良い時も悪い時も、多くの愛とサポートを与えてくれました。どんな状況でも、どのクラブに所属していても、たくさんの愛情を注いでくれたファンのみなさん、ありがとうございました。美しい妻、そして2人の美しい娘と一緒に目の前にあるすべてのことを楽しみにしています。また、会おう!
短い動画ではありますが、エジル選手がどれだけの技術力を持っているかがよくわかります!特にレアル・マドリードとアーセナルに所属していた時は何もかもキレッキレですよ!こんなプレーを見せられたら魅了されない人はいないはず!それくらいエジル選手は足元のうまさ、判断力が桁外れだったんです。
特にレアル・マドリード時代にはクリスティアーノ・ロナウドとのコンビが話題となりました。彼のパスはロナウド選手を本当に活かすものばかり。そのため2013年に突然移籍した時はクリスティアーノ・ロナウドもとても残念がっていたようです。
プロサッカー選手として17年間活躍してきたメスト・エジル選手。ドイツ国民のみならず、日本国民に愛されました。天才的な感性を持っていて、誰にも真似できない感覚で多くのサッカーファンを沸かせ他のは間違いないです。サッカーに関係しないところで嫌な思いもされたようですが、それでもファンは彼のことが大好き。筆者も大ファンでした。厳しい現役生活を送ってきたでしょうから少しフットボールから離れて、また帰ってきて欲しいですね。本当にお疲れ様でした。ありがとう!
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【海外サッカー】メスト・エジル選手が引退!これまでの軌跡をご紹介