英小学校の校長先生が心停止から生還し児童が大喜び。救われたきっかけは12年前、プールで亡くなった生徒だった【動画】

AED(自動体外式除細動器)のイメージ画像

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イギリス・リバプールの小学校の校長先生が心停止から7カ月ぶりに職場復帰し、児童たちが大喜びで歓迎した。

大歓迎を受けたのはバークデール小学校で校長を務めるニック・シーランさん。満面に笑みを浮かべたシーランさんが元気な様子で大勢の児童が待つ部屋に勢いよく登場すると、子どもたちからは大きな拍手と歓喜の声があがった。シーランさんが「またみんなに会えて本当にうれしい」と語りかけると、うれしさのあまりか、涙を堪えられず泣き出す子どももいた。

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イギリス公共放送BBCによると、心停止で倒れたシーランさんの命を救ったのは、2011年に水泳の授業中に心臓が止まって亡くなった1人の生徒のおかげだという。

少年の名前はオリバー・キングさん。当時12歳で、同じくリバプールにあるセカンダリースクールに通っていた時に、学校で突然亡くなった。予期せぬ形で息子を失った父親のマーク・キングさんは、不慮の死を防ごうと「オリバー・キング基金」を立ち上げ、イギリス国内の学校などにAED(自動体外式除細動器)の設置を進めているところだ。

基金が設置したAEDは6000個以上にのぼる。シーランさんを含めてこれまでに68人の命を救っているという。

リバプールエコーによると、バークデール小学校にも児童にもしものことがあった時のために設置されていた。そのおかげで、シーランさんが心停止で倒れてから32秒後には同僚の教員らがAEDを使って心配蘇生をし、命を救うことができた。

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