【合わせて読みたい】ガーシー議員に参院懲罰委「職責を果たそうとしない態度は国民に対する裏切り」
警視庁は3月16日、「ガーシー」の名前で暴露系YouTuberとして活動している東谷義和氏(51)が、動画を通じて著名人らを繰り返し脅迫したなどとして、暴力行為等処罰法違反の常習的脅迫などの疑いで逮捕状を取った。読売新聞などが報じた。ガーシー容疑者は海外にいるとみられ、国際手配する見込みとなっている。
ガーシー容疑者は、2022年7月の参院選でNHK党(2023年3月現在は、政治家女子48党)から立候補して初当選した。「不当逮捕の恐れがある」と主張して、一度も国会に登院しなかった。逮捕状が取られる前日の3月15日の本会議で「除名」とする懲罰が可決され、議員の身分を剥奪された。
NHKニュースによると、警視庁は今後は警察庁を通じて、パスポートの返納命令を外務省に要請するほか、国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)を通じて国際手配するという。ガーシー元議員が帰国しだい逮捕する方針だ。
ガーシー容疑者は、これまでアラブ首長国連邦のドバイに滞在していると主張していた。16日のライブ配信では「事実を言っただけで名誉毀損をしたとは思っていない。日本には帰らない」「念のために引っ越しする」などと述べている。
インターポールは世界各国の警察により結成された国際刑事警察機関。2023年3月現在、195カ国が加盟。フランスのリヨンに本部を置いている。
世界大百科事典 第2版によると、国際手配とは容疑者が国外へ逃亡したような場合に,インターポールを通して,犯人の発見を依頼することだという。ただし、インターポールには逮捕権などはないため、容疑者発見後は、国家間で引渡交渉などが行われることになるという。
インターポールの公式サイトでは国際手配者のリストを掲載している。国際手配にはいくつかの種類があるが、国外に逃亡した容疑者の身柄を拘束し、引き渡すことを各国の警察組織に求める「赤手配書」(国際逮捕手配書)に掲載されている日本人は、3月16日午後6時現在は3人だ。
2012年の六本木クラブ襲撃事件で手配されている見立真一容疑者(44)のほか、ワタナベ・ダイスケ容疑者(49)、サカイ・トオル容疑者(57)のプロフィールと顔写真、容疑が掲載されている。
公式サイトの「赤手配書」のリスト掲載ページで、Nationalityを「Japan」にして検索することで3人を表示できる。今後、ガーシー容疑者が赤手配書に掲載されれば、このページで確認できるだろう。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ガーシー容疑者を国際手配へ。インターポールの「国際逮捕手配書」への掲載を知る方法は?