WBC本戦が3月9日に控えている日本代表。最終調整の壮行試合で、日本代表の強さや課題が見えてきています。本戦に向けて、時間のない中選手たちは本戦でベストな力を出せるよう、試合でうまく調整していますね。そんな中、3月3日と4日に行われた中日ドラゴンズとの壮行試合を振り返っていきましょう。
侍ジャパンは、3月3日と3月4日にバンテリンドームナゴヤで壮行試合を行いました。3日からは、大谷選手とヌートバー選手も合流し、チームに活気が出てきています。この試合で培った経験を活かし、本戦でも頑張って欲しいです。
1番セカンド山田哲人選手・2番ライト近藤健介選手・3番ファースト牧秀悟選手・4番サード村上宗隆選手・5番レフト岡本和真選手・6番指名打者山川穂高選手・7番ショート源田壮亮選手・8番キャッチャー大城卓三選手・9番センター周東佑京選手。先発ピッチャー今永昇太投手・2番手戸郷翔征投手・3番手松井裕樹投手・4番手栗林良吏投手・5番手・大勢投手。
この試合、先発を任された今永昇太投手は、初回ランナーを出すも、後続を断ち無失点。2回は、3者連続三振を奪う好スタート。ですが、3回にタイムリーヒットを許し、先制されてしまいます。打線は、3回まで得点を奪えませんでしたが、4回にクリーンアップの3人でヒットと内野ゴロの間に1点を返し同点。その後、反撃を試みたい日本代表でしたが、6回・7回と投手陣が崩れ、6失点。6回は、2イング無失点に抑えていた戸郷翔征投手が本塁打と長打を浴び2失点。7回は、この回からマウンドに上がった松井祐樹投手は制球に苦し無っ失つの四球と2安打で4失点と1回を持たずに降板。その後、栗林良吏投手と大勢選手が無失点で切り抜けるも、打線がうまく機能せず8回に1点を返すのが精一杯。試合は2VS7で敗戦。実戦で初黒星を喫するも、課題や多くの収穫を得ることができ、次回の試合に活かしてほしいです。
1番ライト近藤健介選手・2番ショート中野拓夢選手・3番セカンド牧秀悟選手・4番指名打者村上宗隆選手・5番サード岡本和真選手・6番ファースト山川穂高選手・7番レフト周東佑京選手・8番キャッチャー甲斐拓也選手・9番センター藤原恭大選手。先発ピッチャー佐々木朗希投手・2番手宮城大弥投手・3番手髙橋宏斗投手・4番手伊藤大海投手。
先発ピッチャーの佐々木朗希投手は初回から絶好調。ストレートが自己最速の165キロをマークするなど、3回を無失点で切り抜けました。打線は、3回にサポートメンバーの藤原恭大選手が三塁打を放つと、続く近藤健介選手が二塁打を放ち先制。4回からは、宮城大弥投手がマウンドに上がり、好調な投球を見せるも、同点本塁打を打たれてしまいました。その後は、両チーム無得点のまま試合は流れていきます。7回試合の流れを変えたのは、侍ジャパンの岡本和真選手。この会の先頭打者として打席に立つと、初球をレフトスタンドに運ぶ本塁打で勝ち越し。続く8回にはサポートメンバーの万波中正選手の本塁打で2点を奪い勝負あり。4VS1で侍ジャパンが勝利しました。
3月3日の試合前から、エンゼルスの大谷翔平選手と、カージナルスのヌートバー選手が合流しました。メジャーリーグの規定により3月3日と4日の試合には出場できず、3月6日と7日に行われる本戦前の最後の壮行試合で試合出場が見込まれます。3月4日の試合前から練習に合流し、大谷選手は打撃能力の高さを披露。5階席に運び込む本塁打など26スイング中9本の柵越えを放つなど好調ぶりをアピール。ヌートバー選手も負けじと25スイングで4本の柵越え。2選手とも、メジャーのキャンプでしっかりと調整。この後に、レッドソックスの吉田正尚選手も合流する侍ジャパン。3選手が打線の起爆剤として活躍に注目していきたいです。
また、早くから合流しているダルビッシュ有投手も、調整に励んでおり、2日に行われた中日との合同練習で実戦登板。3イニングを想定したピッチングで打者12人に対して3本のヒット、2四死球、1奪三振で調整を終えました。最速153キロをマークするなど手応えもありましたが、変化球を打ち込まれる場面もあり課題も残るピッチング内容。10日の韓国戦で先発が予想されるダルビッシュ有投手。今後の調整次第では、日本代表を勝利に導くピッチングを期待できます。課題などもありますが、今までの実績と高い技術力で良いピッチングを見せて欲しいです。
WBC本戦に向けて、実戦での調整が続いてる侍ジャパン。今回の壮行試合は、1勝1敗と投打に課題が残る結果となりました。ですが、ここからは、メジャーリーガーも合流し、試合にも出場できるようになります。30名の侍ジャパンの戦士がこれからどんな戦いを見せてくれるか楽しみです。
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【WBC】侍ジャパンvs中日ドラゴンズの壮行試合の結果をお伝えします!