アメリカで撃墜され、話題となった中国のスパイ気球。この中国の気球は一体、どこから飛んで来ているのでしょうか?これについて、複数の海外メディアから中国の気球基地の情報が報じられています。
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経済紙「The Wall Street Journal」によれば、中国のスパイ気球計画は40年前からあったとのこと。
中国の科学者たちは、40年前、ドイツや日本の文献を読みあさり、宇宙との境目まで飛べるかもしれない研究用気球を設計していました。
現在この気球は、米軍を動揺させる程になっています。米国の情報機関は衛星画像から、気球の一部が中国南方にある基地から離陸している可能性があることを掴みました。
海外誌「The Rolling Stone」によれば、撮影された施設全体は外周をセキュリティフェンスで囲まれており、レーダーアンテナを格納するための3つの大きなレドーム(レーダーとドームという2つの単語からできた言葉)もあるとのこと。さらに、ミドルベリー研究所(MIIS)の研究者が写真を確認したところ、1月中旬に撮影した衛星画像には、気球発射施設と思われるものが写っていました。
ただ、米国を横断したスパイ気球が、今回発見された施設と関連しているかは不明とのことです。
また、中国北部のモンゴルとの国境近くにも同様の発射場があるようです。どちらの施設にも小さなレーダーユニットを載せた構造物があり、その上に格納庫と思われる別の高い建物があります。
中国の内モンゴル自治区にあるその施設は、2016年半ばに初めて建設され、2021年に拡張されたとのことです。
中国政府はこの施設について、誰が所有しているのか、どのように利用する計画なのかを語っていません。しかし、専門家は中国人民解放軍がこの施設を管理していると考えています。
Googleマップで調べてみると、発射基地がある地域は、赤い点線で囲まれた「四子王旗」にあることが分かります。
地図で見ると、場所はかなり内陸側で、モンゴルの国境が非常に近い位置です。
「The Wall Street Journal」によれば、アメリカはこの気球の製造には「中国政府が関与している」と考えいるとのこと。
米国は気球の製造の承認を受けた業者が中国人民解放軍と直接関係があるという見方に自信を見せています。
中国政府は「気球はスパイ目的ではなく、民間気象観測気球がコースを外れただけ」と説明していますが、国家が運営に関わっている可能性はかなり高そうです。
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中国は「スパイ気球」をどこから飛ばしているのか?