台湾に続きタイでも韓国製ラーメン「流通禁止」…韓国消費者にも不安の声
韓国のラーメントップ企業「農心(ノンシム)」の「辛ラーメンブラック豆腐キムチ」輸出用製品が、台湾に次いでタイでも「有害物質が検出される可能性がある」との理由で、検査の対象となった。
農心側は、韓国国内の流通製品は輸出用と異なる原材料を使用し、状況が異なるという説明を繰り返しているものの、韓国消費者の間には不安の声も上がっている。また「急成長する韓国ラーメン」をけん制するため、一部の国には必要以上に厳格な基準を適用する場合がある、という指摘も出ている。
台湾食品当局が先月、輸出用「辛ラーメンブラック豆腐キムチ」約1000箱を対象に検査した結果、「2-クロロエタノール(2-CE)」が0.075ppm検出され、通関検査で不合格となった。農心は全製品を廃棄した。台湾当局は「2-CE」と発がん物質である「エチレンオキシド(EO)」を同一視しているが、韓国食品医薬品安全処は別物と判断している。したがって、韓国では2-CEは発がん物質に分類していない。
台湾に続き、タイも同月、この製品の流通を禁止し、EOについて調査している。
問題になった製品は、輸出専用工場で作ったもので、韓国国内には流通していないという。そのため台湾で初めて問題になった時、韓国食品医薬品安全処は「当該製品は、国内用と輸出用で生産ラインが異なるため、調査する計画はない」と明らかにした。
辛ラーメンは韓国の消費者が最も多く食べるいわゆる「国民ラーメン」とされる。「輸出用製品から有害物質が出てきた」という海外メディア報道が伝えられると、韓国国内の消費者にも不安が広がっている。
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