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「そっくりすぎて、ウイスキーだと誤解を招く」。アメリカ・イリノイ州で、「ファイヤーボール・シナモン・ウイスキー」に酷似した商品をめぐる訴訟が提起された。
「ファイヤーボール・シナモン・ウイスキー」はシナモンフレーバー入りのウイスキーだ。
原告は、このウイスキーと「ファイヤーボール・シナモン」のパッケージがほぼ同じで、消費者の誤解を招くと主張。
訴訟資料で「ボトルは『ウィスキー』という文字がないこと以外全く同じに見え、ほとんどの消費者は違いを見つけることができない」と訴えている。
ボトルは確かによく似ているが、この2つには違いがある。
「ファイヤーボール・シナモン・ウイスキー」は、ウイスキーベースでアルコール度数は33%。酒店でのみ販売が許可されている。
一方「ファイヤーボール・シナモン」は、麦芽やワインベースで、コンビニやガソリンスタンド、スーパーマーケットなどでも販売でき、アルコール度数は16.5%だ。
シカゴ在住の原告アナ・マルケス氏は、この2つの見た目がほぼ同じであるため、「ファイヤーボール・シナモン」をウイスキーだと勘違いして買ったと述べている。
さらに、商品の説明書きも「巧妙な言い回しだ」と批判する。
「ファイヤーボール・シナモンには小さな字で『ナチュラルウィスキー&その他のフレーバーを使用したカラメル色の麦芽飲料』」と書かれています」
「消費者は、1. ナチュラルウイスキー と 2. その他のフレーバーが入った麦芽飲料であると考えるでしょう。しかし実際にラベルが意味するのは『ナチュラルウイスキーフレーバー』と『その他のフレーバー』です」
「『ナチュラル ウイスキー』の後に『フレーバー』という書かないことで、消費者は蒸留酒であるウイスキーが入っていると思ってしまいます」
「ファイヤーボール・シナモン」のFAQページには、2つのアルコールの違いについて次のように説明されている。
「ファイアボール・シナモンはモルトベースおよびワインベースのアルコール飲料で、ファイアボール・ウイスキーはウイスキーベースです」
「ファイアボール・ウイスキーと違い、ファイアボール・シナモンは、ビールやワインを販売する店舗など様々な場所で販売でき、気軽に購入できます」
一方、原告はこの2つは見分けがつかないほどそっくりな上、製造元のサゼラック社は意図的にやっていると主張する。
ニューヨークタイムズによると、訴訟はマルケス氏が単独で提起したものだが、イリノイ州、ワイオミング州、アリゾナ州など12の州で商品を購入した人による集団訴訟を目指しており、サゼラック社に対し、500万ドル(約6億4800万円)以上の損害賠償を求めている。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
ウイスキーだと思って飲んだら、麦芽飲料? ファイヤーボールに酷似した商品に集団訴訟へ