すでにワールドカップから1ヶ月たちましたが、まだまだその話題は尽きていません。各選手が所属クラブでの活動に戻り、今後のリーグ戦での活躍も期待されています。そんな中、漏れるようにじわりじわりと出てくるのが裏話。この手の話は嘘か真か話半分に聞くのが鉄則です。しかしこの記事では100%事実であろう、元選手からの情報をご紹介します。
お笑い芸人の宮迫博之さんのYouTubeチャンネルに槙野智章さんが出た回で、浅野拓磨選手のドイツ戦決勝ゴールの裏側についてを激白! 今大会でキャスターとして活躍された槙野さんの話だけに信頼性バッチリです。ぜひ最後まで読んでみてください!
みなさんご存知かわかりませんが、大会前に浅野選手のインタビューでの受け答えがドイツで大炎上していたそうです。誰しもが大会に向けてコンディションを上げていく中、浅野選手もチームで活躍していました。そしてその活躍した試合後のインタビュー。記者から「今日の試合ハンジ・フリックが見に来てましたよ!」と言われたそうです。ハンジ・フリックといえば現ドイツ代表監督。元々ドイツの強豪クラブ、FCバイエルン・ミュンヘンの監督もやっていた方でサッカーファンなら知っていて当然のレベルです。
しかし浅野選手は「ハンジ・フリック?Was ist das?(なにそれ?)」と笑いながら答えてしまいました。この「Was ist das」とは「それは何?」のように「物」に対する聞き方で、母国の代表監督ハンジ・フリックを人とも認識していない日本人の対応にドイツ中から侮蔑と嘲笑が向けられました。しかし結果はその浅野の逆転ゴールで日本の勝利。ドイツ代表はドイツ中からバカにされた男に得点され負けてしまったのです。
しかしそうは言ってもワールドカップ。この試合ドイツのDFラインはそうそうたるメンバーでした。レアル・マドリー所属のDFアントニオ・リュディガーをはじめ、ニコラス・ズーレ、シュロッターベックなど世界の名だたるDF選手が出場しています。そしてそれに加えGKは泣く子も黙る守護神マヌエル・ノイアー。浅野もドイツで活躍しているとはいえトップオブトップからは外れます。そんな選手がドイツの牙城を崩したのには、実はゴール前の巧みな駆け引きがあったようなのです。
ゴールの少し前、浅野選手がチャンスを逸した1シーンを覚えていますでしょうか? 俊足で有名な浅野選手に出たスールーパスでチャンスになるかと思いきや、より俊足で体格も良いリュディガー選手によって簡単に阻まれてしまったシーンです。しかもこの時リュディガーはおちょくったようなふざけた走り方をしています。
そしてゴール直前。日本の板倉滉選手がフリーキックの準備をしている間、浅野選手は膝に手を当て「疲れたフリ」をしていたというのです。その結果相手のマークが一瞬緩み、絶妙なパスは浅野選手に届いたと…。それまで日本はこのリュディガー選手にことごとくチャンスを潰されていたこともあり、浅野選手のその態度が戦意喪失とも取れたのかもしれませんね。そして完璧なトラップから「ここしかない!」というコースへの完璧なシュート。このゴールは浅野選手も「もうできん」というほどの完璧が積み重なったゴールだったようです。
こちらは別のチャンネルですが、槙野さんがドイツで板倉選手と吉田麻也選手に取材した際の一幕です。ドイツでプレーする2人は大会前から現地のインタビュアーや記者たちのなめたような態度を感じていたそうで「日本とドイツはクオリティ的に同じレベルですよね?」と笑いながら質問され時には内心「ぶっ飛ばしてやろうかなと思った」と当時の屈辱的な思いを話しています。
しかしそう思いつつもその気持ちをぐっと抑えて「リスペクトしています」と答えたあたり吉田選手の自律したキャプテンシーが垣間見えますね。海外での差別などは少なからず耳にしますが、やはり未だに根強く残っているのかもしれませんね。そして吉田選手はこの時のドイツ中の雰囲気に「これは絶対チャンスがある」とワールドカップでの勝機を見出していたことも語っています。
浅野選手は対して相手のことを気にしていないだけかもしれませんが、「ハンジ・フリック?なにそれ?」からの決勝ゴールはかっこよすぎます。ただでさえスーパーゴールな上にこのような話を聞かされると得点シーンをもう一度見たくなってしまいますね。しかし手を膝に置き疲れたような素振りを見られるアングルの動画はなく、こればかりは現地で見た人だけの特典かもしれません。
また今回取り上げた話の中にはこれからアジアを闘う上で私たち日本人サポーターが肝に銘じ、忘れないようにしなければならない歴史もあるように感じます。明日は我が身です。アジア諸国の格下と言われる国に対してもリスペクトを忘れずに応援しましょう!
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【W杯の裏話】槙野智章が語ったドイツ戦決勝ゴールの裏側! ドイツ代表監督に「なにそれ?」