9日に大阪・淀川河口付近に迷い込んだ「マッコウクジラ」は、同じ場所から動かず4日目を迎えました。
12日午後、MBSの取材班は、大阪湾で海洋生物の研究を行っている大阪市立自然史博物館外来研究員の鍋島靖信さんと、チャーター船でクジラに近づきました。
クジラが潮を吹く様子が見られません。
至近で観察した鍋島さんは「死んでいるのではないか。鼻孔が沈んでいる、通常なら数分に一度の呼吸(潮を吹く)もない。昨日の夕方に呼吸が激しくなり呼気が弱くなったという報道を見て心配していたが、昨夜くらいから死んでいるのではないか」との見解を示しました。
海上保安庁に確認すると「クジラの生死は海保で確認することはなく、自治体が行う。海保は船の運航に影響が出ないか、監視を続ける」としています。大阪市は「現場からの報告は入っていない」として今後の対応について、12日午後3時現在協議中です。
鍋島さんは、「本来なら黒潮の流れている沖縄から紀伊水道あたりに生息していたクジラが、何らかの理由で弱って、潮の満ち引きで大阪湾側に入ってきたのではないか。」淀川河口付近まで来たことについては「通常なら漁に出た漁師が発見するが、ちょうど正月で休みだったこともあり、誰にも見られず湾内深くまで入ってきたのではないか」と話しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a89892d67134e058151470c3608b59fa277e8b7
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