杉田水脈氏が政務官を辞任。過去の発言めぐり「一部は取り消したが、真意がなかなか理解されない」

衆院総務委員会で答弁する杉田水脈総務政務官(右)。左は松本剛明総務相=12月6日、国会内

杉田水脈総務政務官は12月27日、性的指向や民族などをめぐる過去の不適切な表現について「一部は取り消したが、真意がなかなか理解されない」として、松本剛明総務相に辞表を提出した。

杉田氏は過去に同性カップルについて「生産性がない」と月刊誌に寄稿したり、「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさん」などとブログに書いたりしたことをめぐり、相次ぐ批判を受けて12月2日に撤回と謝罪を表明していた。

NHKなどによると、こうした経緯を踏まえ、辞表を提出した杉田氏は記者団に対し「先の国会で私の過去の発言などに厳しい指摘があり、一部は取り消したが、真意がなかなか理解されないのではないかということもあった」と説明。

その上で、「信念を貫きたいと思う一方、内閣の一員として迷惑をかけるわけにはいかないという思いもあり、総合的に判断して年末の節目に辞表を提出した」と話した。

岸田文雄首相は記者団の取材に対し、杉田氏のこれまでの発言について、「内閣の一員になる前や他党にいた時の発言については、政治家の責任でしっかりと説明責任を果たすとともに、内閣の一員となった以上は政府方針に従って職務を行ってもらう旨を申し上げてきた」と述べた

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