イーロン・マスクが買収した後、数々の方針転換が行われているTwitter。そんな中、マスク氏はTwitterの代替サービスとして注目されていた分散型SNS「マストドン(Mastodon)」の公式Twitterを停止し、タイムラインから完全に追放しようとしているようです。
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マストドンはTwitterに似たコミュニティを運営できるフリーソフトウェアで、Twitterに似たUIを持つ分散型SNSです。特にマスク氏がTwitterを買収した後、彼の方針に反対するユーザーの移行先として注目が高まっていました。
テック系メディア「The Verge」によれば、マストドン公式Twitterアカウントが凍結されたのは12月16日の午前2持39分から8時12分のどこかの時点とのこと。
Wayback Machineには、12:39PM ETからアクティブなプロフィールのアーカイブがありますが、6:12PM ETからのアーカイブには、停止されたページが表示されています。アクティブなプロフィールのアーカイブには、@ElonJetのMastodonアカウントを指すツイートがあります。
先日、Twitterはイーロン・マスク氏のプライベートジェットの動きを追跡するアカウント@ElonJetと、作成者のジャック・スウィーニー氏のアカウントを凍結しました。さらに、ライブ位置情報の共有に対する新しいポリシーを導入しました。
この中には「移動経路のサードパーティーURLへのリンク」の共有も含まれています。「The Verge」はマストドン公式アカウントが「@ElonJetのMastodonアカウント」へのリンクを共有していたことを指摘し、これが規則に触れたのではないかと推測しています。
しかし、Twitterのマストドン追放はこれで留まりませんでした。現在Twitter上では、マストドンのサービスそのものへのリンクも投稿禁止になっています。
現在、複数のマストドンへのリンクをツイートしようとすると「このリクエストは、リンクがTwitterまたはパートナーにより有害な可能性があると判断されたため完了できません。」というエラーメッセージが表示されます。
「The Verge」によれば、Twitterでは現在、オリジナルのmastodon.socialサーバーと、他10以上のマストドンサーバーへのリンクがブロックされているとのこと。
なお、マスク氏は現在「私の正確な位置を晒したアカウント」の凍結を解除するかどうかの投票を行っています。
しかしマストドンが今後どのように扱われるのかは現時点では不明。「The Verge」によると、Twitterとマストドンの両者はこの件について、まだ公式にコメントしていないとのことです。
Twitterにとって、そのスタンスを否定し、代替サービスとして勢いを増すマストドンは目の上のたんこぶのような存在でした。今回は@ElonJetの凍結騒ぎに便乗し、プラットフォームの自由さをアピールしようとしたマストドンですが、その行動がついにイーロン・マスクの逆鱗に触れたのかもしれません。
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イーロン・マスク激怒、Twitter代替SNS「マストドン」が触れた逆鱗