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ABEMAのW杯のジェネラルマネージャーを務める本田圭佑選手。今大会の日本戦の解説は毎試合注目を集めていて、「本田の解説」がTwitterで日本のトレンド入りするほどの反響だ。
元日本代表として過去のW杯での豊富な経験と選手・監督目線を大切にしつつ飾らない解説は「サッカーに詳しい友達と見ているみたい」などと評価されている。
特に注目を集めたのは、本田選手が、自身の後輩を含む複数の日本代表選手の呼び方に関して「さん付け」を貫いていることだ。SNSでは「本田さんの“さん付け”ジワる」などと反応があがっている。
話題の「さん付け」解説、本田選手には明確な意図があったようだ。
本田選手はこれまでの日本代表戦2試合で解説を担当している。今大会の出場選手の中には、かつて共にピッチで戦った選手もいる。
例えば、DFの長友佑都選手や酒井宏樹選手だ。本田選手は試合の解説中、彼らのことを「佑都」「宏樹」などと“呼び捨て”にしている。
便宜上、放送の中で実況アナや解説者が選手を呼び捨てすることは多々ある。「吉田(吉田麻也選手」)「遠藤(遠藤航選手)」と言った具合にだ。だからこそ、本田選手が下の名前で選手を呼び捨てするのを聞くと、視聴者には新鮮に響くのかもしれない。
一方で、本田選手は自分の後輩にあたる一部の選手には「さん」を付けている。例えば、伊東純也選手を「伊東さん」、三笘薫選手を「三笘さん」、冨安健洋選手を「冨安さん」などと呼んでいる。
本田選手はこれについて「さん付けして笑われる意味がわからない」とTwitterでツイートした上で、続く投稿で意図を以下のように説明している。
「スポーツ界の無意味な縦社会はなくした方がいい。関係が深くない先輩に偉そうにされると、ん?誰?って思ってしまう。同じことをしたくないから『さん』を付ける」
これに対し、SNSでは「めちゃいいと思います!!スポーツ界だけじゃなく一般の社会にも広がってほしい」「素晴らしいです」「非常に共感できます」などと好意的なコメントが数多く寄せられていた。
ちなみに本田選手、後輩の久保建英選手のことは「タケ」と呼び捨てしている。そのように呼べる間柄であることが推測できる。
話題の「本田の解説」での“さん付け“は、スポーツ界にはびこる縦社会の風潮や慣習への一つの提言でもあったようだ。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
反響を呼ぶ本田圭佑選手のW杯「さん付け」解説。その“意図”に納得の声、理由がとても深かった【ワールドカップ2022】