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アメリカ・ニュージャージー州にある動物保護施設が、「悲しげで落ち込んでいる」ネコの里親を募集したところSNSで大きな話題に。新しい飼い主が決まって引き取られると表情が一変、幸せそうな様子がさらに人々を惹きつけている。
話題になったのは「フィッシュトファー(Fishtopher)」という名前のオスのトラネコ。
保護施設は里親募集で「シェルターで元気がありません」「彼はとても悲しげで落ち込んでいて、仲間がいる時だけ食事をします。5歳のフィッシュトファーは迷い猫でしたが、もしかしたら家族が恋しいのかもしれません」と紹介。
「甘えん坊でのんびりしている」「撫でてもらうのが大好き」ともコメントされているが、しょんぼりとした様子の写真がフィッシュトファーの心情を物語っているようだ。
11月25日、あるTwitterユーザーがフィッシュトファーの里親募集ページの写真と紹介文の画像を投稿すると、その切ない表情が大きな話題に。「誰か、世界で一番悲しそうなネコの里親になって」などと拡散された。
施設のFacebookへの投稿によると、SNSで話題になったことで、実際に引き取りたいという人から何百件も施設に問い合わせがあった。翌11月26日には施設の外に希望者が列をなしていたといい、フィッシュトファーは新しい家族が決まって引き取られたという。
施設はFacebookでフィッシュトファーへの関心の高さを喜びつつ「私たちの元には、他にも何百もの素晴らしいネコがいます」と、他の保護猫たちにも興味を持ってほしいと訴えた。
26日の午後、Twitterユーザーのローラさんが、「私のボーイフレンドがフィッシュトファーを引き取った」と投稿。フィッシュトファーが気持ちよさそうに撫でられている動画や、家で落ち着いて過ごしている写真もシェアした。
https://twitter.com/honkinn/status/1596613677897375745?ref_src=twsrc%5Etfw
ローラさんはハフポストUS版の取材にTwitterのDMを通して回答。「フィッシュトファーは驚くほど適応している。まだかなりびくびくしているけど、それは当然のこと」「私たちの布団の上に横たわって、撫でられて喜んでいる」とコメントした。
また、フィッシュトファーが猫免疫不全ウイルス(FIV)に感染しているとも明かした。FIVに感染すると猫エイズを発症することもあるが、すぐに生死に関わるものではなく、人間には感染しない。ローラさんはFIV陽性のネコも「他のネコと同じように愛情を必要としている」ことを多くの人に知ってほしいとも付け加えた。
フィッシュトファーの様子を知りたい人のために、飼い主はInstagramとTwitterにアカウントを開設して写真や動画を投稿。行方を見守っていた人たちから「フィッシュトファーが家を持ててよかった」「里親になったことをシェアしてくれてありがとう。愛してあげて」など多くのコメントが寄せられている。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
保護施設の「世界で一番悲しそうなネコ」、人気者になって里親が見つかる