関連記事>>カタール・ワールドカップ、なぜ批判されているのか? 懸念される人権問題を解説
カタールの人権問題について聞かれたコロンビアの歌手マルーマさんが、インタビュー途中で退席した。
マルーマさんは、ニッキー・ミナージュさんやミリアム・ファレスさんと共に、FIFAの公式ソング「Tukoh Taka」を歌っている。
11月17日に出演したイスラエルの公共放送Kanのインタビューでは、記者が人権問題について質問。
シャキーラさんやデュア・リパさんなど、複数のアーティストがワールドカップでのパフォーマンスを断ったことについて触れ、「カタールの人権侵害を問題だと思うか」と尋ねた。
これに対し、マルーマさんは「ええ、だけど自分に解決できることではなく、サッカーと人生を楽しむためにワールドカップにきた」と答えた。
「これは私が巻き込まれるべきことではありません。私は、自分の音楽と美しい人生を楽しむため、サッカーをやるためにここにきたんです」
さらに、記者から出演することで人権問題が覆い隠されてしまわないかと尋ねられると、マルーマさんは「質問に答えないといけない?」と返答。インタビュー席の外にいた第三者が「答える必要がない」と応じている。
それでも記者が質問を続けようとすると、マルーマさんはそのまま離席した。
2010年にワールドカップ開催が決まって以来、カタールは会場建設に携わる移民労働者の死亡や、同性愛を犯罪と見なしていることなど、複数の人権問題が指摘されてきた。
さらに、大会直前には元カタール代表のサッカー選手で、ワールドカップのアンバサダーを務めるハリド・サルマン氏が同性愛は「精神の傷だ」と発言し、物議を醸した。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
大会公式ソングを歌う歌手、カタールの人権問題を聞かれてインタビューを途中退席【ワールドカップ2022】