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1,200億円で落札された「世界一価値のあるURL」とは?

URLの先頭部分にあるドメインは、その長さや内容によって大きく価値が異なります。そんな中でも、億単位の値段がついた「プレミアムドメイン」21個を、海外YouTubeチャンネル「The Infographics Show」が解説しています。


*Category:テクノロジー Technology *Source:The Infographics Show,wikipedia

高額で取引されている「プレミアムドメイン」とは?


まず、「headlesschicken.com」と「headlesschicken.us」の例を比較して分かるように「.com」で終わるドメインは高額になりやすいです。その理由は多くのサイトは.comで認識されることが多く、検索で最も目につくのも.comだからです。つまり.comを使うことは、サイトの優良なコンテンツを提供することと並んで、サイトが検索されることを保証する最も有効的なツールだということです。

それでは、高額で取引されたドメインを解説します。

【1】Casino.com


ギャンブルは多くの人が目を背けることのできない誘惑です。このドメインは、2003年に550万ドル(約8億円)で売却されました。もちろん、このサイトはギャンブルに関するもので、ゲームや、現金を失うリスクの情報を提供しています。

【2】Israel.com


このドメインは2008年に588万ドル(約8.6億円)で売却されました。1994年にユダヤ系アメリカ人の男性が、人々が悪用できないようにと購入したのが最初だといわれています。その後、何回か売買が繰り返され、最終的にいくらで売却されたかは不明です。しかし、大儲けしたことは間違いないでしょう。

現在、このサイトを訪れると、イスラエルという国についての情報がたくさん掲載されています。

【3】iCloud.com


iCloud.comはもちろんAppleが所有しています。しかし、このドメインは元々、Xcerionというスウェーデンの会社が所有していました。そこでAppleは2011年に600万ドル(約8.7億円)を支払ってこのドメインを取得したといわれています。iCloud.comの取得には450万ドル(約6.5億円)を支払ったという報告もあります。Appleはまた、iCloud.orgとiCloud.netを所有しています。

【4】Beer.com


ビール好きには堪らないドメインです。このドメインは、ビールについての醸造方法、最高のビール、飲み比べなどを語ってもらおうと考えた2人組が8万ドル(約11,000円)で買ったようです。そして彼らは2004年に700万ドル(約10億円)で売却しています。

【5】DIAMOND.com


このドメインは2006年に750万ドル(約10億円)で売却されました。ただ、現在はアクセスすることができません。昔はダイヤモンドのことばかりを記載したサイトだったようです。

【6】Business.com


このドメインは1999年に750万ドル(約10億円)で売却されています。元々はマーク・オストロフスキーという人がわずか15万ドル(約2,100万円)で買ったものです。つまり彼はドメインを安く買って、高く売ったということです。このサイトにはビジネスに関することが記載されています。

【7】Fb.com


このドメインは、2010年にFacebookが850万ドル(約12億円)で購入しています。現在FB.comと入力すると、Facebookのサイトに飛ぶようになっています。

【8】We.com


このドメインは、2015年に800万ドル(約11億円)で購入されたと伝えられています。所有者は、最大のチャットプラットフォーム「WeChat」を所有する中国の巨大企業「テンセント」です。

【9】Porno.com


このドメインは2015年に8,888,888ドル(約12.9億円)で売却されました。名前の通り大人向けのサイトです。このドメインはリック・シュワルツという人が1997年に学生から42,000ドル(約614万円)で購入したそうです。ちなみに、その学生はその前の週に8,000ドル(約117万円)で買っています。

【10】Internet.com


このドメインは2009年に900万ドル(約13億円)で売却されました。このドメインは曖昧な名前で、そこに向かうと何が得られるかよくわかりません。おそらく、ドメイン名の購入、あるいはウェブサイトの収益化、ウェブサイトへのトラフィックの誘導、そしてマーケティングに関するものでしょう。

【11】Porn.com


このドメインは2007年に950万ドル(約13億円)で売却されました。このサイトも名前の通り大人向けのサイトです。Alexa.comによると、米国、インド、イタリアからのアクセスが多いようです。

【12】Hotels.com


このドメインは2001年に1,100万ドル(約16億円)で売却されました。このサイトは、ホテルの予約などを行うことができます。当時は、1つのドメインにこれだけの金額をかけるのはクレイジーだと思われていました。現在はエクスペディアグループが所有するサイトです。

【13】Sex.com


このドメインは、2006年に1,300万ドル(約19億円)で売却されました。サイトの中身は名前の通りです。Alexa.comによると、このサイトは338番目に人気のあるサイトのようです。アクセスは米国、インド、英国、フランス、カナダからが多いようです。

【14】Fund.com


このドメインは2008年に999万ポンド(約16億円)で売却されたと記載されています。このサイトはお金に関する事柄ばかりを取り扱っています。ドメインの購入はポンドでされていますが、実際には米国で運営されています。

【15】Insure.com


2009年に1,600万ドル(約23億円)で売却されました。このサイトでは、保険の見積もりを取ったり、医療保険、自動車保険、生命保険、住宅保険などの情報を見ることができます。このサイトはカリフォルニア州フォスターシティに本社を置くQuinstreetという会社が運営しています。

【16】360.com


このドメインは2015年に1,700万ドル(約24億円)で売却されました。このサイトはQihoo 360という中国の会社が所有しており、インターネットセキュリティ製品など、デジタル経済に関連するものをたくさん取り扱っています。

【17】PrivateJet.com


このドメインは2012年に3,018万ドル(約44億円)で売却されました。このサイトはプライベートジェットのサイトで、お金に余裕があれば小型機から大型機を予約しすぐに出発することができます。フロリダのウェストパームビーチからロサンゼルスまでを日帰りするには、最低でも57,000ドル(830万円)かかるようです。

【18】VacationRentals.com


このドメインは2007年に3,500万ドル(約51億円)で売却されました。このサイトはホテルなどを予約することができます。Vacation Rentalsの背後には、Home Awayという会社があり、この会社は多くの買収を行っています。Home Awayは、2015年にエクスペディアグループに39億ドル(約5,700億円)で買収されました。

【19】Insurance.com


このドメインは2010年に3,560万ドル(約52億円)で売却されました。このサイトはあらゆる保険を販売しています。

【20】CarInsurance.com


このドメインは2010年に4,970万ドル(約72億円)で売却されています。このサイトでは、自動車保険情報、年齢に応じた保険、予算に応じた最適な保険を調べることができます。また、このサイトはQuinstreetという会社が所有しています。

【21】cars.com


「cars.com」は、2015年に872,320,000ドル(約1,200億円)で売却されたというレポートが存在します。ただし、ドメインの販売データにはまとめられていないようです。

今回解説してきたように、ドメイン「1つ」がとんでもない高額で取引されています。もしかしたら、今日作ったドメインが数年後に数十億円の価値になっているかもしれません。

オリジナルサイトで読む : AppBank
1,200億円で落札された「世界一価値のあるURL」とは?