生理に関して困ったときに6人に1人が「誰にも相談できていない」ーー。
生理用品「エリス」を展開する大王製紙は11月2日、小学生から大学生まで1390人から回答を得たアンケート結果を発表した。
同社は4月から、さまざまな理由で生理用品の入手に困っている学生2000人を対象に生理用ナプキンを1年間無償でプレゼントする「奨学ナプキン」プロジェクトを実施している。
アンケートはこのプロジェクトで「奨学生」に選ばれた学生を対象に行った。
生理に関して「困ったときに誰に相談しているか」という質問に対しては、7割が同性の保護者に相談していると回答。「学校の友人・知人」が4割となった。一方で、「誰にも相談していない・相談したことがない」が16%近くにのぼった。
「生理に関する知識は十分に足りているか」という質問に対しては、「十分に足りている」と答えた人は13%程度に過ぎなかった。
「具体的にどのような情報が足りていないか」についても尋ねると、次のような声が寄せられたという。困ったときの具体的な対処法や学校生活、周囲の人との関係で悩みを深めている人がいることが窺える。
・痛みや出血がひどいときにどのタイミングで病院に行けば良いのかわからない
・自分の生理周期や経血量が正常なのかわからない
・体育の授業を欠席すると成績に影響することがある
・動けなくなるくらい生理痛がひどくなることを理解してもらえない
近年、経済的な理由などで生理用品を入手することが難しい「生理の貧困」が注目を集めており、同社では入手に困っている学生に1年分の生理用ナプキンを3回に分けて無償で提供するプロジェクトを2022年4月から実施。
アンケートでは、奨学ナプキンを受け取ることで生理期間中に気持ちの変化があったかについても尋ね、95%が「気持ちに変化があった」と回答。
「今までは薬局で最も安い商品(昼用・少ない日用)を常に使っていたため、価格を気にせず夜用のナプキンを使えるようになって生理中も熟睡できるようになった」など、枚数を気にせず使えることによる気持ちの変化や、「生理期間中の皮膚トラブルが減った」という声も寄せられたという。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「生理痛を理解してもらえず」「どんな場合に病院に行けば」…学生の生理の悩み、明らかに(大王製紙調査)
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