Appleは10月26日から、11インチと12.9インチの新型「iPad Pro」を発売する予定です。この新型iPad Proについて、前モデルからの変化をテック系メディア「9to5Mac」がまとめています。
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iPad Proの大きな変更点は、カメラのProRes対応とチップがM2に切り替わった点です。なお、M2対応により、CPUは最大18%高速化、GPUは35%高速化したとAppleは主張しています。
iPad Proのデザインは2020年から変わっていません。また、背面全体かロゴの部分がガラスになり、MagSafeに対応するという噂もありましたが、結局実現していません。
また、第10世代iPadのインカメラが右横のベゼルに移動し、横向きでのビデオ通話に最適な移動したのに対し、iPad Proのカメラは上部に搭載されたままです。
12.9インチのiPad Proは2021年モデルで、初めてよりコントラストの高いミニLEDディスプレイを搭載しました。この進化は新型iPad Proで11インチモデルにももたらされると期待されていましたが、結局のところ引き続き液晶ディスプレイを搭載しています。
また、ディスプレイアナリストのロス・ヤング氏は最近、Appleが2024年の11インチと12.9インチのiPad Proには有機ELディスプレイを搭載すると予測しています。
Appleが採用を予定しているとされる有機ELディスプレイは、ミニLED技術と比較して、赤・緑・青の発光層が2層あるタンデム構造を採用し、輝度を高めることが可能です。また、OLEDディスプレイは電力効率も高いため、バッテリー駆動時間の延長にもつながる可能性があります。
変化がほとんどないにも関わらず、新型iPad Proは2021年モデルから大きく値上がりしています。
米国価格は据え置きだったものの、日本価格は2021年の11インチモデルが9万4800円、12.9インチモデルが12万9800円からだったのに対し、新型iPad Proの11インチモデルは124,800円、12.9インチモデルは172,800円から。
これは、1ドル約157円と、現在の相場よりも円が安いレートです。これにより、新型iPad Proの最高構成は372,800円という驚異的な価格となっています。(いずれも税込み)
「9to5Mac」は、新型iPad Proと前モデルのすべての類似点を考慮すると、おそらく新モデルを手に入れたいのは、M2チップ/ProResサポートの恩恵を受けるプロか、Appleの最新・最高のものにお金を使っても構わないという人だけだろうと指摘しています。
日本の場合、これらに加えて円安によって大幅に値上げされているという点も考慮しなければいけません。安く済ませたい場合、今後値下げされるであろうM1モデルを視野にいれてみるのもありでしょう。
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新型iPad Proが「買いではない」3つの理由