国際通貨基金（IMF）の許璋（ホ・ジャン）常任理事が、韓国がIMF通貨危機（＝1997年のアジア通貨危機で韓国はIMFに救済された）のような大型の危機に再び直面する恐れがあるのでは、という一部の懸念に対し、「心配ない」と述べた。
許理事は、アメリカのワシントンDCで主要20カ国財務長官会議とIMF世界銀行年次総会に同行した記者団と会い、「（1997年の）通貨危機の再現の可能性をどう見るか」という質問にこのように答えた。
そして「韓国は年間経常収支の赤字が出ないと見ており、経常赤字が多少出ても非常に健全だ」と言いながら、「クレジット・デフォルト・スワップ・プレミアム（CDS）で国家が不渡りを起こす確率を計算しても1%未満という分析がある」と強調した。
また「韓国の外貨準備高も十分なレベル」とし、「IMFはむしろ韓国が外貨準備高を過度に積み立てていると指摘する方であり、また過去と違って政府だけでなく民間が保有している外貨も相当なものだろう」と語った。
その代わり、内部的な金融不安や家計債務などの不均衡があるが、家計債務は大部分が信用度の高い人が多く持っているため、十分に返済できる」と言いながら、「IMFが韓国に対して危険に思う部分も特にないが、あえて見るとすれば労働市場の柔軟性、家計債務、不動産市場程度」と説明した。
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