Appleは「iPhone 14」で様々な新機能を搭載しましたが、中でも大々的に宣伝した機能の1つが車衝突検知機能です。
この機能は車の衝突を検知した際に自動で緊急するという機能ですが、ある条件で誤作動による通報が複数発生していることが報告されています。
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テック系メディア「Appleinsiders」が取り上げたWSJ経由の報告によると、オハイオ州シンシナティ近郊のテーマパーク「キング・アイランド」で、iPhone 14の衝突検知機能が誤作動し、救急隊への通報が相次いでいるとのこと。
今年発売されたばかりのiPhone 14とApple Watchの安全機能「衝突検知」は、搭載されたセンサーと事故をデータを使い、交通事故に巻き込まれたかどうかを検出する機能です。しかし、この機能はまだ未成熟な部分もあるようで、今回の件ではジェットコースターで誤検知を起こしてしまっているようです。
報告によれば、9月にiPhone 14が発売されて以来、複数のiPhoneから衝突検知の通報が寄せられたとのこと。同センターによると、その多くは「キング・アイランド」のジェットコースターの乗客からのものだったそうです。
この緊急通報は、iPhone 14がジェットコースターの動きや騒音を衝突と誤認したことがきっかけとなっているとみられています。ただし、この問題は「キング・アイランド」に限らず、シカゴ郊外のテーマパーク「シックス・フラッグス・グレート・アメリカ」でも数回警告が出ているようです。
iPhoneとApple Watchは、緊急通報をする前に10秒間の警告を出すようになっています。しかし、ジェットコースターに乗っている場合、iPhoneをしまっていて騒音で気づかなかったり、そもそも操作が困難なことも考えられます。
Appleの広報担当者は「この技術は安心を提供するものであり、今後も改良を続けていく」と話していますが、当分ジェットコースターに乗る際は、誰かにiPhone 14を預けるか、安全な荷物置き場がある場合はそこを利用するようにしたほうが良さそうです。
また、衝突検知は「設定」>「緊急 SOS」>「激しい衝突事故発生後に電話」からオフにすることができます。Appleの公式サイトによれば、これらの警告や通知をオフにすると、そのデバイスとペアリングされているほかのデバイスでもオフになるとのこと。衝突検知機能は、iPhone 14シリーズ、Apple Watch Series 8、Apple Watch SE(第2世代)、Apple Watch Ultraに搭載されています。
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Apple肝入り「iPhone 14の新機能」が誤作動する意外な状況