太陽系最大のガス状惑星である木星が、地球に最接近しています。これについて、宇宙専門の米メディア「Space Explored」が解説しています。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:Space Explored ,tebki.jp
NASAによれば、9月26日(月)に木星は地球から約3億6,700万マイル(約5.9億km)まで近づき、最も接近します。この最接近は1963年以来(59年)ぶりです。
木星は最も遠いところで約6億マイル(9.6万km)離れていますが、現在はそのほぼ半分の距離まで近づいています。木星は地球とは異なる速度と楕円で太陽の周りを回っているため、2つの惑星は1年を通して異なる距離ですれ違います。
「Space Explored」によれば、惑星が接近するだけでなく、幸運なことに木星もオポジション(衝、しょう)にあるとのこと。太陽と地球の真反対側に太陽が来るのがオポジションで、この時、惑星は最も大きく、最も明るく見えます。
木星のオポジションは13ヶ月に一度ですが、接近と重なることはほとんどありません。日本気象協会によれば、27日に木星と太陽はオポジションとなるとのこと。また、28日以降は雲が少なくなり、観察によい条件となるそうです。
「Space Explored」が取り上げたNASAの天体物理学者のコメントによれば、「良い双眼鏡を使えば、バンディング(木星のしま模様)とガリレオ衛星(イオなど)の3つか4つは見える」とのこと。また、9月26日の前後数日間は眺めが素晴らしいはずだ、と述べています。もちろん、望遠鏡ではよりはっきりと観察することができるはずです。
木星は、土星や火星とともに日没頃から東に昇ります。現在は月も新月に近い状態のため、木星を見つけるのはそれほど難しくないでしょう。どの天文イベントにも共通しますが、木星を観察する場合、できるだけ光害がなく、標高の高い、暗い晴天の場所が最適です。
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木星が「59年ぶり」に地球に最接近。しま模様や衛星を観察する方法は?