映画『スター・ウォーズ』シリーズで、長らくダース・ベイダーの声を担当してきた俳優で声優のジェームズ・アール・ジョーンズさんが同役の声を引退した。Vanity Fairなどが報じた。
今後の同役の声については、過去のアーカイブに基づき、AIの合成技術を駆使した音声が使用されるという。
ジョーンズさんは現在91歳。ついに、大役から退くことになった。SNSでは多くの映画ファンから引退を惜しむ声が相次いで寄せられている。
ジョーンズさんは同シリーズのいわゆるエピソード4にあたる『スター・ウォーズ/新たなる希望』(1977年公開)から、ベイダーの声を担当してきた。
その後は、エピソード5にあたる『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』(1980年)やエピソード6にあたる『ジェダイの帰還』(1983年公開)のほか、スピンオフとして製作された映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016年公開)やエピソード9にあたる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019年公開)でも同役の声を務めた。
また、現在ストリーミングサービス『Disney +』で配信中のドラマシリーズ『オビ=ワン・ケノービ』にも声のキャストとして名を連ねている。
しかし、Vanity Fairの報道によると、これはジョーンズさんの過去の音声を元にAIが合成したものだった。ウクライナのベンチャー企業が、ロシア軍の侵攻という障害を乗り越えて完成させたという。
スター・ウォーズの物語は「ダース・ベイダー」という存在なしには語ることができない。劇中ではジェダイの「フォース」と対となる「暗黒面」を象徴する存在として君臨し、主人公のルーク・スカイウォーカーをも凌ぐ人気だ。
“強さ”の中に弱さや脆さが垣間見え、それが観る人の心を惹きつけてやまない。そのキャラクターを「声」で支えてきたのが、ジョーンズさんだ。
シリーズ屈指の「名言」も記憶に残る。『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』の終盤、ベイダーがルークを追い詰め、弟子となれと迫った場面。そこで放ったセリフが、「I am your father.」(私がお前の父親だ)だった。この告白で、主人公のルークは衝撃の事実と宿命を背負うことになる。シリーズ屈指の名シーンとして語り継がれている。
SNSでは「アール・ジョーンズさんの声なくして、ダース・ベイダーはあり得ません」「偉大なる恐怖と絶望をありがとう」「お疲れ様でした」「すごい存在感&威圧感でした」「フォースと共にあれ」など労いの声が相次いで寄せられている。
ひとりひとりが、サステナブルな地球環境の中で、自分らしく生きていくためにーー。
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「I am your father.」の名言も。映画『スター・ウォーズ』のダース・ベイダー声優が引退。ファンから労いと賛辞