ウクライナのトップバレーダンサーで、自ら志願して戦闘に参加していたオレクサンダー・シャポヴァル氏が9月12日、ロシア軍との戦いで死亡した。
シャポヴァル氏が所属していたウクライナ国立オペラが13日に同氏の死亡を発表。「言葉で表現できないほど悲しい」とコメントした。
キーウ・インディペンデントによると、シャポヴァル氏は激しい戦闘が行われているウクライナ東部ドネツィク州で、ロシア軍の迫撃砲攻撃を受けて亡くなった。
シャポヴァル氏は48歳。長年ウクライナ国立オペラでプリンシパル・ダンサーを務め、近年は首都キーウのバレエ学校で教えていた。
また、パフォーミングアーツの世界に残した功績から、ウクライナの名誉アーティストに選ばれていた。
ウクライナ国立オペラは、シャポヴァル氏を「永遠に記憶に残るアーティストで勇敢な戦士、そして美しく誠実な人物」と称えている。
ウクライナ国立オペラによると、シャポヴァル氏はロシアがウクライナに侵攻を開始した直後に、自国の領土を守るために志願して戦闘に参加。
キーウの左岸地域で戦い、手榴弾の使い方を学んだ。その後所属する部隊が最も戦闘の激しい地域に移動になり、そこで死亡した。
戦闘で犠牲になったバレエダンサーはシャポヴァル氏だけではない。
3月には、ウクライナ国立オペラに所属していたアルテム・ダシシン氏がロシア軍の攻撃で亡くなった。また俳優でウクライナで最も栄誉あるパフォーミングアーツ賞を受賞したオクサナ・シュヴィッツ氏も、3月に爆撃の犠牲になった。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
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ウクライナのトップバレエダンサー、ロシア軍と戦いで死亡「永遠に記憶に残るアーティスト」