ポーランドのある村の墓地で、鎌で首が押さえつけられ、足の指には南京錠がかけられた状態で発掘された遺体。これは「吸血鬼(ヴァンパイア)」と疑われた女性の遺体だとみられている。
トルコのメディアArkeonewsによると、遺体を発掘したのはポーランド北部の街ブィドゴシュチュから車で30分ほどにあるコラウス・コペルニクス大学の学者たち。
遺体は17世紀のものと見られており、首を押さえつけている鎌は、生き返るのを防ぐために置かれたものだと考えられている。また、足の指の南京錠は、死者が墓から蘇らないようにするための迷信に起因するものだという。
女性の遺体はシルクの帽子をかぶっていることから、社会的地位が高かったのではないかとみられている。また、突き出た前歯などの特徴によって「彼女が吸血鬼の疑いがあるとされたのではないか」とArkeonewsは伝えている。
研究チームのリーダーであるダリウス・ポリンスキ教授は、CBS Newsのインタビューで、「ここポーランドでは、(17世紀から)数世紀後の今このような発見がされるのはとても驚きべきことです」とその感動を述べた。
ポリンスキ教授はArkeonewsに対し、迷信を信じる人々は「吸血鬼」や「魔女」と疑われた死者から身を守るために、頭や足を切り落とす、焼く、死体に石をぶつける、顔を地面に向けて置くなどのいくつかの方法をとっていたと明かした。また、鎌は死者が蘇ろうとした時に、その首を切るための道具としても使うことができたとされる。
CBS Newsによると、この骸骨のDNAを詳しく検査するために、ポーランドのクラクフ大学考古学研究所の研究者がさらなる調査を行う予定だという。
※この記事はハフポストUS版を翻訳・編集しています。
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