「大規模な洪水により、340万人の子どもを含む640万人が深刻な影響を受けている」
ユニセフ(国際連合児童基金)は8月29日、豪雨が続いて大規模な洪水が発生したパキスタンで甚大な被害が発生しているとして、緊急支援活動を支える3700万ドル(約50億円)の緊急資金を国際社会に対して求めた。
ユニセフによると、過去30年の平均降水量の5倍以上の量の雨がパキスタン南部に降り続き、パキスタンに4つある州のうち3つの州で、大規模な鉄砲水や浸水が発生。この洪水により、340万人の子どもを含む640万人が深刻な影響を受けている。BBCは、数千万人が影響を受け、1000人以上の死者が出ていると伝えている。
被害状況についてユニセフは、約20万戸の家屋が全壊し、45万戸が被害を受け、約1万8000の学校が損壊したとし、70万頭以上の家畜の死亡や200万エーカー(約8000平方キロ)の作物が失われた、などとしている。
また、最も被害の大きかった地区の多くが「パキスタンで最も脆弱な地区である」とし、「すでに高い栄養不良率、水と衛生設備へのアクセスの悪さ、就学率の低さ、その他さまざまなものを奪われている子どもたちが、家も学校も、そして飲み水さえなく、困窮し取り残されています」と訴えた。
すでに100万ドル(約1億4000万円)相当の緊急支援と物資を届けたとした上で、命を守るための医療機器や必須医薬品、清潔で安全な飲料水などを提供する、さらなる緊急支援活動のための資金を呼びかけた。
・ユニセフ公式サイトから
・全国の郵便局(ゆうちょ銀行)窓口から振り込み
振替口座:00190-5-31000/口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
(※通信欄に「自然災害」と明記。窓口での振り込みは送金手数料が免除される)
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「子ども340万人が被災」パキスタンの大規模洪水。ユニセフが緊急資金呼びかけ