ウクライナでの戦争で、ひそかに活動しているとされるロシアの雇い兵集団「ワグネル」のウクライナ東部にある本部基地を、ウクライナが砲撃したとの情報が出ている。
砲撃による被害の程度は明らかになっていない。
ワグネルには戦争犯罪の疑いがもたれている。
東部ルハンスク州のセルヒィ・ハイダイ知事は、「ロシア人ジャーナリストのおかげで所在地が判明した敵の本部を攻撃した」とテレグラムに投稿。
「今回、見事な攻撃によって、ポパスナのワグネルPMC(民間軍事会社)本部を昨日破壊した」、「死者数が明らかになりつつある」と書いた。
ウクライナ国会議員のオレクシー・ホンチャレンコ氏は、「ポパスナにはもうワグネル本部はない。ありがとう、ハイマース(高機動ロケット砲システム)とウクライナ軍!」とフェイスブックに投稿した。
ウクライナ紙ウクライナ・プラウダによると、親ロシア派ジャーナリストのセルゲイ・スレダ氏は8日、ワグネルの基地を訪問した際に撮影した写真をテレグラムに投稿。
写真の左上部には、ルハンスク州ポパスナの道路標識が写っていた。
写真は削除されが、ソーシャルメディアで拡散され続けている。
BBCは、この写真と今回の砲撃の関連を確認できていない。
「コテノク」と呼ばれる親ロシア派の戦争記者は、「ポパスナのワグネルPMCの拠点のひとつで攻撃があった。ドンバスの情報筋が認めている。おそらく『ハイマース』だろう」と、テレグラムに投稿した。
ポパスナは、ルハンスク州セヴェロドネツクの南に位置する。同州は、数カ月にわたる激しい戦闘と大規模な破壊を経て、現在はロシア軍が全面的に掌握している。
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