2230万人の登録者を抱える大物YouTuberのマーク・ローバー氏が、AppleでVR関連のプロジェクトに関わっていたことを明らかにし、その中で開発したものについて語っています。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:Waveform Clips ,Mark Rober ,Appleinsider ,MacRumors
マーク・ローバー氏は、元NASAの技術者であり、科学の解説や独創的な自作ガジェットなどで有名なYouTuberです。ロバーは今回、マーカス・ブラウンリー氏のWaveformポッドキャストで、Appleでどのような仕事をしていたかについてオープンに語りました。
その中で紹介された1つが、車内で使用することができる「拡張仮想ディスプレイ」についての特許です。この特許は、基本的に、装着者が車の中にいて、システムが車の動きを考慮したVRシステムを説明しています。
このビデオの中でローバー氏は、40%の人が何らかの乗り物酔いに悩まされていることを挙げ、「バーチャルリアリティを使って解決できたら面白いのでは?」と思いついたことを語りました。
同氏によれば、乗り物酔いは、体内のジャイロと目で見ているものが一致しないときに起こるとのこと。そのため、後部座席に乗っていて前が見えないと、何が起こっているかわからず乗り物酔いをするのです。
彼のアイディアは、この不一致をVRで解決しようというものです。車両の動きを把握し、それをVRでユーザーに見せることができれば、「乗り物酔いをしない可能性がある」とローバー氏は指摘しています。
自律走行車の登場によって人々に自由な時間が増えても「乗り物酔いしたらどうしようもない」と彼は語ります。このVRデバイスでは、ユーザーは仮想の地平線上にあるスクリーンを見て、乗り物酔いせずに作業することもできるとのこと。
このテーマに取り組んで以来、ローバー氏は、Appleがこの特許を更新し続けていることに気づいたそうです。「私の目から見ると、それは彼ら(Apple
)にとって興味深いものになっていると感じている」と同氏は語っています。
なお、彼はYouTubeを続けるために、Appleで働き続けることはしなかったそうです。ローバー氏は、アップル社を退社後、2230万人のYouTube登録者を獲得し、数多くのテレビ出演を果たすなど、大きな成功を収めています。