今秋発売される予定のGoogleの新スマホ「Pixel 7」シリーズについて、流出した端末やコードから判明した様々な情報が公開されています。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:9to5Google(1) ,(2) ,Android Authority
Googleは発売に先んじて、開発者向けイベント「Google I/O」で新スマホ「Pixel 7」シリーズを予告しました。発売は今秋となっており、例年通りであれば10月頃に正式な発表が行われることとなるでしょう。
Googleが公開したデザインを見る限り、「Pixel 7」シリーズは前モデルの外観を継承しつつも、フレームとカメラバーが一体となったようなデザインに変わっていることが分かります。とはいえ、カメラの数などの大きな変更はないようです。
テック系メディア「9to5Google」によると、「Pixel 7」の通常モデルは前モデルよりもやや小さく設計されており、ディスプレイも幅が1mm狭く、高さも2mm短くなっているとのこと。一方、Proモデルについては画面サイズの変化はないようです。
「Pixel 7」は、最大90Hzの1080×2400解像度のディスプレイを搭載し、「Pixel 7 Pro」は最大120Hzの1440 x 3120ディスプレイを搭載しています。これらのスペックについては、前モデルと変わりはありません。
「9to5Google」が取り上げたリークによれば、「Pixel 7 Pro」のディスプレイは、より明るい1000nitに対応しているとのこと。なお、前モデルの最大輝度は800nitでした。
また「Pixel 7 Pro」は1080pモードも搭載するようです。これは、すべてを1080pでレンダリングした上で、パネルの「DDICスケーリング」によって1440pに変換することで、電力を節約させるために使用される可能性があるとのこと。見栄えは悪くなる可能性がありますが、これはおそらくバッテリー使用量を減らす低電力モードのオプションとして搭載されるものでしょう。
「9to5Google」によると、「Pixel 7」と「Pixel 7 Pro」は両方が、インカメラで4Kの動画を撮影することができるようになるとのこと。
「Pixel 6」シリーズでは、インカメラでの4K動画撮影はProモデルのみでした。「Pixel 6」通常モデルはProモデルの11.1MPに対し、8MPと解像度の低いインカメラを搭載していたため、FHD撮影に限られていたのです。
テック系メディア「Android Authority」によれば、「Pixel 7」に搭載される第2世代のTensorチップは、初代Tensorに見られたような「4+2+2」の構成を引き続き採用するとリークされたとのこと。これは、省電力な4つの低位なコア、2つの中位のコア、そして大部分を処理する2つの高性能な上位のCPUコアという構成です。
Tensor 2の中位および上位コアに関連する詳細は発見されていませんが、低位のチップには同じCortex A55コアを使用されているとのこと。チップメーカーは古いCPUコアと新しいCPUコアを混在できません。つまりこれは、Tensor 2が中上位でも古いCPUコアにこだわっている可能性が高いということになります。
「Pixel 7」シリーズが実際にどのようなパフォーマンスを発揮するかはあまりわかりません。さらに、リークされたデバイスは技術的にはまだプロトタイプであるため、完成度が高く見えても、発売前に微細なディテールが変更される可能性があります。
しかし、これらのリークを見る限りでは、「Pixel 7」のアップデートはかなり小規模にとどまるものだと考えられます。とはいえ前モデルには指紋認証などに問題も指摘されていたため、それらが改善された良いモデルとなることは間違いないでしょう。また、Googleはソフトでの最適化などに長けているため、「Pixel 7」はそちらの面でインパクトを残す端末となるかもしれません。
オリジナルサイトで読む : AppBank
Google「Pixel 7」は小型化、Proモデルはディスプレイ強化の噂。新チップ「Tensor 2」はどうなる?