iPhoneの祖先とも言えるPDA端末「Apple Newton」が、Apple TV+の人気シリーズ「フォー・オール・マンカインド」に姿を変えてサプライズ登場しています。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:Cult Of Mac ,Appleinsider ,@bengmcg ,9to5Mac
「Apple Newton」は、手書き認識と付属のスタイラスを備えたPDA端末として、1993年に発売された製品です。画面はモノクロながら独自のOS「Newton OS」を搭載しており、タッチスクリーン、手書き文字認識など、時代の最先端を走っていました。
そんな「Apple Newton」が、Apple TV+の人気シリーズ「フォー・オール・マンカインド」にサプライズ登場。ビデオ通話もできる、カラー画面のNewtonとして登場したのです。
このシリーズは、1960年代の宇宙開発競争が終わらなかった世界を舞台に、奮闘する人々を描いた物語です。カラー画面のNewtonは、宇宙開発競争が激化し、1990年代の人々が火星を植民地化する異世界SFであるこの作品と確かに合致しています。
プロデューサーのベン・マクジニス氏は、このカラー画面の「Apple Newton」について、Twitterでその秘密を明かしました。
一部のシーンはクラシックなNewtonのインターフェイスになっているものの、別のシーンではiPhoneが活用されています。マクジニス氏によれば、ビデオ通話をしているシーンのNewtonの中身は、実は「iPhone 12 Pro Max」だったそうです。
明らかに当時では考えられないスペックですが、マクジニス氏は、「(フォー・オール・マンカインドでの)1990年代には、技術がより速く進歩する」と説明しています。
スティーブ・ジョブズが会社に戻った直後の1998年、AppleはNewtonシリーズを廃止しました。しかし2007年、Appleはタッチ操作を主としたデバイス「iPhone」を発表し、現在でも人気の製品となっています。
そういう意味では、NewtonはiPhoneの祖先であると言っても過言ではない製品です。もしもジョブズがAppleに戻っていなければ、今でもカラー画面を搭載した「Apple Newton」が販売されていたのかもしれませんね。
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iPhoneの祖先「Apple Newton」がドラマにサプライズ登場、幻のカラー画面を実現したカラクリとは?