南伊勢町の複数の関係者などによりますと、町立南伊勢病院の30代の会計担当の男性職員は2019年以降、患者から受け取った診療費など少なくとも1億5000万円を着服していた疑いがあるということです。
病院が昨年度の決算書類を確認したところ、辻褄が合わない箇所を複数発見。6月7日、男性職員が町役場を訪れ「私がやっていました。これ以上言い逃れできないと思いました」と話し、着服していたことを申し出たということです。
男性職員は町の聞き取りに事実を認めた上で、現金の使い道については「アイドルのコンサートなどに使いました」と話したということです。
男性職員は患者から現金で受け取った診療費の一部を着服したり、病院の口座から現金を引き出すなどの手口を繰り返していたとみられています。
病院は赤字脱却のため、2019年に病床数を減らして経営のスリム化を図っていましたが、今回の着服は大きな痛手となります。
町役場は近く警察に告訴状を提出するとしていて、21日にも町長が会見を開き、事件の概要を説明するということです。
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