9月に発売される見込みの「iPhone 14」シリーズ。しかしこの中でも、最も安い通常モデルは「買い」というにはかなり悪いタイミングになるかもしれません。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:@LeaksApplePro ,iupdate ,日経新聞 ,MacRumors ,@aaple_lab
「iPhone 14」は6.1インチの画面を備え、ドルでの価格は前モデルと変わらないと予測されています。しかし、前モデルからの変化がかなり少ないようです。
海外YouTubeチャンネル「iupdate」は、リークを基に作成された「iPhone 14」のモックアップと前モデルの「iPhone 13」を比較。同チャンネルによれば「カメラの厚みやノッチのサイズも変わらない」そうです。
見た目だけではありません。「iPhone 14」は例年のアップデートサイクルから外れ、チップに「A15 Bionic」を引き続き搭載するとのこと。新チップの「A16 Bionic」はProモデルのみに限定されます。
メモリは6GBに増加にするといわれていますが、例年ほどの大きな処理性能の向上は望めないでしょう。インカメラ・リアカメラなど、細かな部分は若干強化されるようですが、かなりマイナーなアップデートとなるようです。
「iPhone 14」シリーズは、Lightningポートを引き続き搭載する見込みです。これはいつも通りのことですが、今回は「AppleがUSB-C搭載iPhoneを2023年に向けて準備している」という噂があります。
USB-C搭載iPhoneの噂はこれまで何度も登場してきましたが、少なくともAppleがLightning廃止に向け、動かざるを得ない状況にあることは確かです。現在EUは、全てのスマートフォンなどのポートをUSB-Cに統一することを義務付けようとしています。
この規制は、2024年の秋に施行される予定。Appleがその1年前にUSB-C搭載の「iPhone 15」をリリースするという噂は、このタイムラインと辻褄があっています。
@LeaksApplePro氏による最新の報告では、「iPhone 15」ではProモデルのみがUSB-Cポートを搭載するとされています。が、少なくともAppleがLightning廃止に向けて動き出している可能性は高いとみていいでしょう。
Lightning廃止が近い今、「iPhone 14」を買うのはあまり得策とはいえないかもしれません。Lightningポートがリリースされたのは2012年のことで、すでに登場からは10年が経過しています。
「iPhone 14」で最も警戒すべき問題は、円安による大きな値上がりです。円相場は一時1ドル=135円まで下落しており、年内に1ドル=140円台まで下落するという予測もあがっています。(日経新聞)
Appleも一部製品の値上げをすでに実行しており、新モデルの「MacBook Air」は前モデルの発売価格と比較し、6万円も値上げされています。さらに「MacBook Pro」や前モデルの「MacBook Air」といった製品も大きく値上げされました。
AppleはまだiPhoneシリーズの値上げを実行していませんが、「iPhone 14」が円安を踏まえた価格になり、実質的に大きく値上げされる可能性は高いとみていいでしょう。前述の通り「iPhone 14」はアップグレードが少ないと見られているため、人によってはむしろ「今のうちにiPhone 13を購入しておく」のが正解かもしれません。
「iPhone 14」の通常モデルは「買い」ではない可能性が高いものの、他のモデルは十分に購入の価値がありそうです。テック系メディア「MacRumors」によれば、今回のシリーズでは、miniモデルが廃止される代わりに、6.7インチの「iPhone 14 Max」が登場するとのこと。
このモデルは、Proモデル以外では初めての6.7インチサイズとなります。また、Proモデルでは史上初の48MPカメラ搭載、ノッチ廃止で細ベゼル化、新チップ「A16 Bionic」搭載などが行われるとされており、値上がりしても購入する価値は十分にあるといっていいでしょう。
「iPhone 14」シリーズは、例年通りであれば9月に発表される見込み。大幅値上げは勘弁願いたいところですが、それでも購入したい方は余裕を持って貯金しておいたほうが良さそうです。
オリジナルサイトで読む : AppBank
iPhone 14が「買い」ではない3つの理由