ウクライナから逃れてきた一家に、特別なサプライズが用意されていました。
ミーシャ・ロホジーンさんと彼の家族が暮らす家は、ロシアによるウクライナ侵攻で激戦地となった東部・マリウポリにありました。自宅がロシア軍によって破壊されたため、一家は母国を離れ、ヨーロッパに避難することになりました。
なぜ住み慣れた家を離れなければいけないのかーー。ダウン症で、言葉を発しないミーシャさんは突然の変化に動揺していました。
息子の不安やストレスを和らげようと、ミーシャさんの母リアナさんは、アメリカのプロレス団体「WWE」所属のレスラーで俳優のジョン・シナさんに会いに行くと伝えることにしました。
シナさんはミーシャさんにとって、まさにヒーローのような存在です。
この母子のエピソードを知ったシナさんは、サプライズを計画。一家が逃れてきたオランダ・アムステルダムの郊外まで飛行機で移動し、6月5日に対面を果たしました。
「初めまして!」
2人は握手やハグをして、出会いの喜びを分かち合います。積木で遊んだり、ケーキを食べたりして特別なひと時を過ごしました。
シナさんはプレゼントも準備していました。「Never Give Up」と書かれたグリーンのTシャツと帽子、そしてWWEチャンピオンシップのタイトルベルトのレプリカも、ミーシャさんに贈りました。
WWEのインタビューに、シナさんは「ミーシャの物語を読んだとき、心に響いたのです。ミーシャだけでなく、ミーシャのお母さんにも」と語っています。
「ちょうど仕事が3日間休みで、飛行機で1時間の場所にいたので、すぐに行こうと思いました」
対面を終え、シナさんは「ミーシャの粘り強さを受け入れる能力は並外れたものです」と称賛。「『Never Give Up』という言葉は、誰もが人生の中で考えたことがあると思いますが、ミーシャはその素晴らしいお手本だと思います」と感嘆していました。
WWEのスーパースターによる思いやりあふれるサプライズに、ネット上では「本物のヒーロー」「涙出た」「カッコ良さとは何かを教えてくれる」などと絶賛する声が相次いでいます。
シナさんはこれまでにも、WWEのチャリティー活動など人道的な取り組みに積極的に関わっています。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
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