新曲『Grrrls / ガールズ』の歌詞の一部が「身体障がい者に対して差別的だ」との指摘を受けた歌手のリゾが、問題になった部分を変更した。
リゾは13日、この決定の経緯についてインスタグラムで次のように説明している。
「新曲『Grrrls』に有害な言葉が含まれているとの指摘がありました。一つだけ、はっきりさせてください。私は決して、誰かを軽蔑する言葉を強調したかったわけではありません。アメリカで生きる太った黒人女性である私は、多くの有害な言葉で、誹謗中傷されてきました。ですから言葉が持つ力について理解しています(意図的なものも、今回のように故意ではない場合も)」
「歌詞を変更した新バージョンのGrrrlsを作りました。これはみんなの声に耳を傾けて、行動した結果です。影響力のあるアーティストとして、私は自分自身がずっと待っていた変化の一部になるために、全力を注ぎます」
問題となったのは、『Grrrls / ガールズ』の「Do you see this shit? I’m a spaz(このたわごとがわかる?頭がおかしくなる)」という歌詞の中にある「spaz」という単語だった。
この言葉は、頭がおかしい、動作が鈍い、能力がないなどの意味で使われるスラングだ。しかし曲が6月10日にリリースされた後、この言葉について「運動障害や脳性麻痺に対する、誹謗中傷に由来する」という声がSNSに投稿された。
Hannah Divineyさんのツイート:リゾ、私の障がいの脳性麻痺は痙直型両まひ(Spastic Diplegia)に分類されています(Spasticは、両足が痛み続け、硬直していることです)。あなたの新曲に私は怒り悲しんでいます。Spazという言葉は、パニックになっているとか、おかしくなるということを意味しません。これは身体障がい者への中傷です。今は2022年。もっとちゃんとしてください
Kate Stanforthさんのツイート:リゾ、大きな影響力を持つあなたが、新曲で「sp@z」という言葉を使っている。これは、攻撃的で誰かを軽蔑する言葉です。私は、学校で使われている身体障がい者の言葉、特にスラングや中傷について執筆していますが、これは大きな後退です。どうか削除してください
こういった指摘を受けた後、問題の歌詞は6月13日にはSpotify上で「Do you see this shit? Hold me back(このたわごとがわかる?私を止めて)」となり、問題の単語が取り除かれた。リゾの公式YouTubeでも、歌詞が変更されている。
指摘に耳を傾けてすぐに対応したリゾに、SNSで声を上げた人たちからは、感謝の声も投稿されている。
Hannah Divineyさんのツイート:泣きそうです。私たちの声を聞いて、これが丁寧なお願いで、広い心で学ぶものだと理解してくれてありがとう。これは私にとってとても重要です。あなたは本物のアライです
Kate Stanforthさんのツイート:このように問題は解決されました
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
オリジナルサイトで読む : ハフィントンポスト
「身体障がい者に差別的だ」と指摘されたリゾ、新曲の歌詞を変更する