どの家庭にもあるような身近なもので、壁紙に生えたカビを落とすことができるといいます。
「酢を使って下処理をしてから、重曹を使って落とします。殺菌のため、消毒用アルコールをスプレーし、十分に乾かします。これでカビ自体の処理はできますが、色素が残ることもあります。
さらに処理する場合は、壁紙の材質によって塩素系漂白剤かカビ取り洗剤を使います。ポイントは、壁紙が水を吸うか吸わないか。洗面所や浴室、キッチンなどの水回りの壁紙は水を吸わないタイプ。ビニールクロスも水を吸いません。布クロスなどは、水を吸うタイプです。水を濡らした指で触れたり、少量をスプレーすると確認できます」(鈴木さん)
▼用意するもの
酢、水、重曹、消毒用エタノール、スプレーボトル、雑巾など
▼下処理
(1)壁紙のホコリを雑巾やハンディモップで落とす
(2)酢を倍量の水で薄め、カビにスプレーする
▼カビの除去
(1)重曹小さじ1に対して水100mlを混ぜ、カビにスプレーする
(2)約5分放置する
(3)雑巾で拭き取る。歯ブラシなど柔らかいブラシで擦(こす)ってもよい
(4)消毒用エタノールをスプレーし、乾かす。部屋の換気をよくする
▼黒ずみなどが残っている場合
【水を吸わない壁紙】
(1)ジェル状の塩素系漂白剤を歯ブラシなどでカビ部分に優しく塗り込む
(2)処理後は、漂白剤が残らないよう水拭きし、さらに乾拭きして乾かす
※色落ちしないか目立たないところで試します
【水を吸う壁紙】
(1)固く絞った雑巾で、優しく擦る
(2)残ったカビに「壁紙用カビ取り洗剤」をつける
(3)乾いたら、雑巾で拭き取る
「作業中にカビを体内に取り込んでしまわないよう、注意しましょう。メガネやマスクを着用し、カビに素手で触らないようにします。また、カビを散らしてしまわないよう、雑巾は一度拭き取った面を再度使わない、ブラシで擦るときは飛散させないように始末します。
塩素系漂白剤やカビ取り洗剤も刺激が強いので、使用中・使用後は換気に注意し、しっかり乾燥させましょう」(鈴木さん)