日本の人気ロックユニット・B’zの90年代を代表する楽曲『LOVE PHANTOM』。歌い始めまでは約80秒ほどあり、「イントロが長い曲」としても知られる。
5月16日に放送された日本テレビ系の情報番組『スッキリ』は、若者世代の一部には楽曲を聴く際にギターソロやイントロを飛ばす人がいることを紹介し、同曲が取り上げられた。
この「イントロ飛ばし」に対し様々な声が上がり、SNSでは「イントロ」「LOVE PHANTOM」がTwitterでトレンドになるなど活発な議論が生まれた。
そもそも、世代によっては同曲を知らない人もいる時代だ。
番組側が「イントロを飛ばす」という10代と20代の若者に『LOVE PHANTOM』を聴かせてその感想を聞いたところ、「飛ばしちゃっていいですか?」「長い!」などという声が寄せられていた。
一方、「イントロを飛ばさない」という10代の男性からは、「何のために音楽を聴いているのか。イントロとか全て含めて音楽の作品の一部」という意見もあった。
その他、20代の男性は「スピッツの『ロビンソン』はイントロこそが神(だから飛ばさない)」と語っていて、イントロに対する反応や考えは様々。「若者はイントロを飛ばす」と一概に言えない結果だった。
番組はその後、様々な年代の人気曲のイントロを検証して伝えていた。
取り上げられた曲を改めて確認すると、1980年代にリリースされた久保田早紀さんの『異邦人』は27秒、1990年代に発表された小田和正さんの『ラブ・ストーリーは突然に』は39秒あった。
Twitterでは「『LOVE PHANTOM』はイントロが良いんじゃん」「あれがあるから、歌い出しがかっこいいんだよ」「確かに、長くは感じる」と様々な声が上がった。
アーティストで京都精華大学で客員教授を務める高野寛さんは、番組の中で「サブスクの時代になって(イントロやギターソロを飛ばすことが)顕著になってきた。早く歌を聴きたいという人が多いのかもしれない」と最近の試聴傾向を分析。
それを踏まえ、番組では近年大ヒットを記録したAdoの『うっせえわ』やYOASOBIの『夜に駆ける』はいきなり歌い出しから入るため、イントロがないことも紹介された。
番組に出演した2人の若者にMCを務める加藤浩次さんがイントロを飛ばす理由を問うと、10代の男性は「すぐ自分の好きなところが聞きたい」などと回答していた。
加藤さんが「映画も倍速で観るのか」と問うと、10代の男性は「映画はいつも1.5倍速で観てます」とした一方、20代の女性は「自分は映画は飛ばさないです」と話していた。
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『LOVE PHANTOM』のイントロ飛ばす?B'zの名曲への一部の若者の対応に様々な声。映画も倍速で観ますか?【アンケート】