ロシア政府系のニュースサイト「Lenta.ru」は、対ナチス・ドイツ戦勝記念日の9日、所属するジャーナリスト名で、
プーチン氏への批判を展開した。CNN(10日)によると、少なくとも30本もの記事が掲載されたが、
直後に削除されたという。
批判記事では、「プーチン氏と取り巻きは戦後、法廷で裁かれる運命だ」との主張や、先月中旬、ウクライナ軍の攻撃で
撃沈されたロシア黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦「モスクワ」について、実際の生還者数を偽っていたなどと
記されていたとされる。
米ワシントン・ポストや、インドメディアのヒンドゥスターンニュースハブも、この批判記事について報じている。
ロシア政府は今年3月、「フェイクニュース」を拡散した場合、禁錮刑を科す法案を導入するなど、情報統制を
強化してきた。政府系サイトの批判は異例といえる。
さらに、ロシア西部の武器庫で爆発が起き、石油関連施設でも火災が発生するなど、国内で不可解な爆発や
火災が相次いでいる。プーチン政権に反発する破壊活動の可能性もある。英国防省は1日、前線のロシア軍部隊への
燃料や武器の供給に影響を及ぼす可能性があると公表した。
ロシア軍内部にも、燃料や食糧不足、人員の交代がないことに不満が広がっており、米国防総省は「(ロシア軍は)
不満を募らせている」と指摘していた。
一連の異変をどう見るか。
拓殖大学海外事情研究所の川上高司教授は「ロシアから出される情報は精査することが難しい。プーチン政権が
弱体化しているという可能性も否定できず、崩壊が近いかもしれない。一方で、ニュースサイトの情報は、
西側諸国への偽情報の可能性もある。今後もロシアからの情報については、さまざまな可能性を考えて
精査する必要がある」と指摘した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2700563dbd73368077eb6c1465861dfb2b55c833
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【速報】敗戦のロシアで異変