Appleが以前に発売をやめた製品が、最近になって価値が急上昇しているようです。
*Category:テクノロジー Technology|*Source:The Verge ,Cult Of Mac
Appleに詳しいメディア「9to5Mac」の編集長Chance Miller氏は先日、ECサイト「eBay」で意外な古いApple製品の価値が上がっていることに気づきました。それは「HomePod」です。Appleの発売価格が349ドルだったのに対し、このスクリーンショットでは2倍弱の649.99ドルと非常に高い価格設定となっています。
「HomePod」は2017年に発表され、2018年初めに発売された製品です。しかしAppleはこの製品の後継機を発表せず、2021年3月12日にHomePodを販売終了すると発表。すでにApple公式ストアの在庫はなくなっています。
テック系メディア「The Verge」はこれを受け、eBayのチャートを調査。すると、HomePodが製造中止になってからこの1年で、大きく価値が上がっているという興味深い傾向が見られました。
同メディアによれば、「HomePod」は平均的に25%ほど価格が上昇していると示唆。しかも、箱のない中古のHomePodは、220ドル前後で販売される傾向にありますが、新品、または新品同様のHomePodは「500ドル以上」で取引されることもあるようです。
「Cult Of Mac」によれば、この期間に販売された2,082台の新品または密封されたHomePodsの販売価格は「平均432.27ドル」だったとのこと。ここ一週間ではさらに価値が上昇しており、中古または再生品のHomePodは平均336.03ドル、新品のHomePodはなんと平均価格638.76ドルで販売されていたそうです。
コンソール機やグラフィックボードなどではこのような状況になることはあるものの、「HomePod」のような例は非常に珍しいものです。「HomePod」は5年近く前に登場したものであり、決して最新のデバイスではありません。
「The Verge」は、「HomePod」の価値が上昇している理由として、「より手頃な価格の後継機HomePod Miniとは異なり、音響的にかなり優れている」と指摘。Siriに対応したスマートスピーカーの場合、「音の良くないHomePod Mini以外の選択肢がこれしかない」という意見も取り上げています。
また、eBayに出品されるHomePodの数は時間の経過とともに減少しているため、希少性が価値上昇に寄与しているとも考えられています。Appleはスマートスピーカー、Apple TV機能、FaceTimeカメラを組み合わせたHomePodの後継機を開発中と噂されていますが、このような製品の需要は高いのかもしれません。
オリジナルサイトで読む : AppBank
ほぼ2倍。Appleが販売終了したあの製品の価値が急上昇中