牛丼チェーン「吉野家」の役員が、早稲田大学が主催する社会人向け講座で講師として登壇した際に「生娘をシャブ漬け戦略」などと発言した問題で、吉野家ホールディングスは4月19日、発言者である常務取締役を解任したことを発表した。
発表によると、18日に臨時取締役会が開かれ、決議の結果、解任が決まったという。この役員は、18日付で吉野家ホールディングスの執行役員と、吉野家取締役から解任されたという。
解任の理由について、「人権・ジェンダー問題の観点から到底許容することの出来ない職務上著しく不適任な言動があったため」と説明している。
問題とされる発言があったのは、16日に開催された社会人向けの「デジタル時代のマーケティング総合講座」。早稲田大学社会人教育事業室が主催している。
吉野家広報などによると、吉野家の常務取締役企画本部長が講師として登壇し、若い女性をターゲットとしたマーケティング手法を「生娘をシャブ漬け戦略」と表現したほか、「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘のうちに牛丼中毒にする。男に高い飯を奢ってもらえるようになれば、絶対に(牛丼を)食べない」といった発言をしたという。
これらの発言がその後、ネット上で拡散。吉野家は18日、公式サイトに謝罪文を掲載した。
発表文では、「当該役員が講座内で用いた言葉・表現の選択は極めて不適切であり、人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容できるものではありません」との見解を示した。
この役員に対しては、社会規定に則って処分を含む厳正な対応をするとしていた。
主催者である早稲田大学も、公式サイトに謝罪文を公開した。
吉野家役員の発言について、「教育機関として到底容認できるものではありません。早稲田大学として受講生の皆様に心よりお詫びするとともに、当該講師に厳重に注意勧告を致します」とつづっていた。
さらに、この吉野家役員への対応に関しては「講座担当から直ちに降りていただきます」と説明している。
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吉野家、「生娘をシャブ漬け戦略」発言の役員を解任。「著しく不適任な言動あった」