みずみずしい新玉ねぎが出回る時季になりました。生をスライスしてシャキシャキした食感と甘みを楽しめるのは旬の今だけです。せっかく買うならおいしいものを選びたいもの。そこでおいしい新玉ねぎの選び方を、船橋市の青果店、大吉青果の大久保沙英子さんに伺いました。
「新玉ねぎは、主に『白玉ねぎ』という品種で、収穫後即出荷されます。これに対し、通年、出回っている茶色の皮のたまねぎの『黄玉ねぎ』は、収穫後1ヵ月ぐらい乾燥させてから出荷します」(大久保さん)
新玉ねぎがみずみずしいのは、乾燥させずにすぐに出荷されるためで、包丁で切ると水がしたたり落ちるほどみずみずしいものもあるといいます。
おいしい新玉ねぎを見分けるには、「形と重さ」「皮の状態と色」「葉のつけ根」の3つがポイントになるそうです。それぞれ詳しく教えてもらいました。
▼形と重さ
「大きさはいろいろありますが、まずは形を見てください。まんまるや縦長のものよりも、平たくてどっしりした形のものを選びます。そして、ずっしりと重みがあり、固く引き締まっているものは水分がたっぷりのおいしい新玉ねぎです」
▼皮の状態と色
「皮はパリッと張っていて乾燥し、ツヤがあるものが新鮮です。新玉ねぎは水分が多いため、鮮度が落ちると表面にうっすらとカビが生えることもあるので注意が必要です。また皮が薄く傷もつきやすいので、傷のないものを選びましょう」
▼葉のつけ根
「葉のつけ根は乾燥して固く締まっているものがおすすめです。つけ根の皮が大きく開いているもの、ペコっとへこんで見えるものは、中で玉ねぎが2つか3つに分かれているものが多く、調理しにくくなります。また鮮度が落ちてくると、つけ根も水っぽくなってきます」
新玉ねぎは普通の玉ねぎと同じような保存方法でよいのでしょうか。
「普通の玉ねぎは乾燥しているので常温保存でも大丈夫ですが、新玉ねぎは水分が多いので、気温が上がると腐ってしまいます。冷蔵庫の野菜室に、ポリ袋などに入れて保存しましょう。ただ、普通の玉ねぎほどはもちませんので、買ってきたらなるべく早く食べ切るようにしましょう」
新玉ねぎには、疲労回復効果のあるビタミンB1が豊富です。また独特の辛さの原因にもなる硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を助け、血栓を防ぎ、コレステロールの増加を抑える働きがあるといわれています。旬の新玉ねぎのみずみずしさを生かしておいしくいただきましょう。
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「軽い」「重い」どっちが正解? 美味しい新玉ねぎの選び方