テスラやSpace XのCEOであるイーロン・マスク氏は先日、Twitterを約430億ドル(約5.43兆円)で完全買収するという大胆な提案をしました。
彼はこの買収を「言論の自由のため」と語っています。しかし、実際にマスク氏はTwitterを買収することはできるのでしょうか?
*Category:テクノロジー Technology|*Source:TED ,The Verge(1) ,(2) ,The Guardian ,nbcnews ,Bloomberg
テスラのCEOで世界一の富豪であるイーロンは、木曜日に規制当局に提出した書類で、ツイッターの敵対買収を開始したことを明らかにしました。同氏はつい昨日、Twitterの株Twitterの株を9.2%取得し、筆頭株主となったばかりです。
マスク氏は敵対買収に乗り出した理由について「TED 2022」で語り、公共の利益のために行われるものであると述べています。
「Twitterは、一種の町の広場のような存在になっています。だから、法律の範囲内で自由に発言できるという現実と認識の両方を、人々が持つことが本当に重要なのです」と、マスク氏は語ります。
Twitterはかつて、「言論の自由」にかなり重きをおいた企業でした。しかし近年、Twitterはアルゴリズムを重視した構造に変化しつつあります。ユーザーや広告主からの要求を受け、利用規約を改正し、標的型の嫌がらせやヘイト、虐待を強く取り締まるようになりました。
マスク氏は、これらのTwitterの変化に不満を持っているようです。同氏は、Twitterは信頼を築くために「アルゴリズムをオープンソース化」する必要があるとの考えを続け、「コードはGithubに置いて、人々が目を通すことができるようにすべきだ」と主張しました。
先日にもマスク氏は、自身のTwitterで「Twitterのアルゴリズムはオープンソースであるべきか」という質問をユーザーに投げかけています。こちらについては「Yes」が82.7%という結果に。
マスク氏は他にも、Twitterをどのように変化させたいかについて、いくつかの詳細を述べました。編集ボタンがTwitter上でどのように機能するべきかという問題についても再検討しており、「投稿後の短い時間だけユーザーが利用でき、編集するとリツイートやいいねの数がゼロにリセットされる」という方式を提案しました。
同氏はTwitterのもう一つの最優先課題として、スパムや悪質なボットアカウントの排除についても言及。これは同社がすでにリソースを費やしている分野だが、問題を完全に根絶することができていないと指摘しました。
マスク氏は、自分の買収の申し出が受け入れられなかった場合、「(Twitterの現在の)経営に信頼が持てない」として「株主としての立場を考え直す」と表明。「投資をしてから、今のままでは同社が繁栄することも、この社会的要請に応えることもできないことに気づきました。Twitterは民間企業として生まれ変わる必要があります」とマスク氏は語っています。
しかし、実際のところ、マスク氏はTwitterを買収することができるのでしょうか?
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イーロン・マスク「5兆円でTwitterを完全買収する」その目的と現実味